お客様、体内時計という言葉は、耳にしたことはございますでしょうか。
人間には約24時間周期の体内時計があり、脳の視交叉上下核と呼ぶ部分が司令塔になっているようです。
しかし、お時計ほど正確ではなく、ズレが発生しやすいことから、ときどき補正が必要と言われております。
目の網膜には、光に反応する特殊な神経細胞があり、光を感知すると脳に信号が送られ、
これが視交叉上下核に届くことで、朝が来たことを認識し、体内時計がリセット(同調)されます。
同時にメラトニンと呼ぶ、眠気を呼ぶホルモンの分泌が止まり、目が覚めやすくなると言われています。
朝起きてすぐに10分でも良いですので、朝日を浴びますと、体内時計が整いますので、
寝起きが悪いとお感じの場合は、一度お試しいただけますと幸いです。
寝る前にカーテンの一部を開けておき、朝日が入りやすいようにしている、修理工房の近藤でございます。
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■本日は、電波ソーラー時計のリューズの固着について、お話しをいたします。
電波ソーラーの腕時計とは、太陽光や、室内などの明かりで発電、充電をすることで動作し、
電波受信により、自動で時刻合わせを行う、2つの仕組みを備えた時計でございます。
シチズン社の「エコドライブ」や「アテッサ」、セイコー社の「アストロン」や「ルキア」、
カシオ社の「G-SHOCK」や「オシアナス」が代表的なモデルです。
海外ではソーラー式や、電波を受信して自動で時刻合わせを行う時計は、日本ほど普及しておりません。
その理由は、電波局の整備が日本ほど整っていないからと言われています。
手間のいらない電波ソーラー時計ですが、時刻操作を行う機会が、その他の時計と比較して少ないため、
「リューズや、プッシュボタンの固着」にはご注意いただく必要がございます。
実際に「リューズが回らない」などのお問い合わせは、月に1、2件ほどいただいております。
固着する原因は、潤滑油の劣化や乾燥で、長期間動かさないと固まってしまうことがございますので、
一ヶ月に一度の頻度で、引いて回すなど、可動させていただきたく存じます。
そのほかには、湿気などの滞留により、金属部分が錆びたり、腐食することで固まってしまう場合や、
機械の内部で、部品同時が噛み合ったまま硬化することで、動きが悪くなることがございます。
改善には、潤滑油を塗布して浸透させる、あるいは熱を加えることで、固着を緩和するほか、
洗浄をして汚れや腐食を除去するなど、状態に応じていくつかの方法がございます。
それでも状況が良くならない場合は、リューズや、受け側のケースチューブなどの交換が必要です。
防水性を維持するためのパッキンが溶けたり、劣化により伸びて噛み込むことにより、
抵抗になっていることもございますので、定期的な交換などもおすすめしております。
対策につきましては、先ほども申し上げました通り、定期的に可動させていただくことに加えて、
湿気の滞留を避けるためにご使用後はしっかりと乾燥していただきますと効果的です。
固着しているリューズは無理に回しますと、破損の恐れがございますので、ご無理はなさらず、
時計修理店や、メーカーのカスタマーサービスにて点検をお願いいたします。
弊社では電波ソーラー時計の修理を承ります。
リューズの固着以外にも、時刻が合わない、充電がすぐに切れる、停止しているなど、
お困りの症状がございましたら、是非お問い合わせください。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
【近藤のひとこと】
電波ソーラー時計が受信するのは、「標準電波」と呼ばれるもので、
原子時計を基準にしており、誤差は、数十万年に1秒という驚異的なものです。
日本国内の送信所は、福島県と、佐賀県にあり、ほぼ24時間連続で、標準電波を発信しています。
電波時計は、1日に1度、おおよそ深夜の時間帯に自動受信するような設定になっております。
(この時間を選択しているのはノイズが少なく、電波が安定して届きやすいためでございます。)
受信できなかった場合は、次の日に試みますので、基本的にお時計の時刻にズレが発生することは少なく、
さらに、手動で受信ボタンを押すと、その場で強制受信をすることができます。
時刻が合っていないとお気づきになられた時には、まずは窓際に置いていただきしっかりと充電し、
深夜の時間に電波を受信しやすいよう、干渉物の少ないお部屋で保管していただきたく存じます。
それでも症状が改善しない場合は、修理店で点検をご検討ください。
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お客様、問題ないこと、困っていないことは、手をかける必要がなくて良いのですが、
ゆえにリューズの固着のように、いざというとき動けず困るという場面もございます。
使わないところも使っておくこと、これは人生における教訓のひとつなのかもしれません。
柔らかくいえば深呼吸、背伸びのようなものでしょうか。ぜひお試しください。
時計修理工房 近藤