第377号:オーバーホール周期の考え方。

件名 :第377号:オーバーホール周期の考え方。

お客様、12月は1年を締めくくり、新たな年を迎えようとする季節。

お仕事でもご家庭のことでも、お考えを始めていることと存じます。
大掃除と考えますと荷が重たいものですから、まずは机の上をきれいにするだけ、
ご愛用のお品のメンテナンスは、埃をはらうだけでもよろしいかと存じます。

今週末は、お部屋の掃除と窓拭きを計画している、修理工房の近藤です。
いつもメルマガをご覧くださり、誠にありがとうございます。

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■本日は、時計に最適なオーバーホール周期のお話です。
お客様には申し上げるまでもないことですが、いわゆるオーバーホールは、
腕時計が動き続けるために欠かせないメンテナンスでございます。
内部の機械油を入れ替え、摩耗した部品を新調し、リズムを取り戻す作業。
おおむね3年から5年に一度の周期で実施すると良いとされています。
しかし、お使いになる方法や環境、お時計の構造などによっても最適な周期は異なります。

運動量の多い方は、(通勤やお仕事で、長い距離を歩かれたり、手に疲労が溜まるほど動かされるなど)
振動や衝撃が加わりやすく、機械油の劣化や部品の摩耗が早く進むこともありますので、
比較的早い期間で、点検をおすすめいたします。
また、夏場の汗をよくかく環境でご使用いただいていたり、湿度の高い地域でお使いの場合などは、
ケース、裏蓋などの外装部品の劣化、パッキンの消耗が早まる場合がございますので、注意が必要です。
加えて、日常的にご愛用か、週末だけ楽しまれているのかでも、オーバーホールの周期は異なりますが、
機械でございますので、実は毎日ご使用いただいた方が、安定していて、劣化が読みやすい傾向にございます。
たまにしか使わないお時計は、油の偏りが発生していたり、ゼンマイは弾性がなくなり、切れやすくなります。
電池式(クォーツなど)のお時計は、動作の精度が高く、故障が少ないイメージではございますが、
見えない部分で、劣化が進行することがございます。

クォーツ時計の標準的なオーバーホール周期は、電池交換3回に1度と言われることもあり、
おおよそ、6〜9年に一度の実施を目安とお考えください。
どちらにしても、電池交換の時に内部を点検して、油切れの兆候がないか、防水パッキンは正常か、
消費電流は異常値ではないかなどを確認することで、小さな症状のうちに改善できますと良いかと存じます。
クォーツ時計は、機械油が劣化しますと動作に負荷がかかり、回路、コイルなどの部品が破損することで、
動作が停止する事例が多くございます。
そのため、最近電池の消耗が早いなど、異変にお気づきの場合は、一度点検をおすすめいたします。
直射日光の多い環境でご使用いただいていたり、水回り、磁気の発生する機器の近くでご使用の場合は、
知らないうちに、ダメージや劣化が蓄積していくこともございます。

まだ動いているから大丈夫というのは、その通りなのですが、
部品が摩耗したまま動いていた期間が長いほど、周りの部品に影響を与える傾向がございますので、
修理の際は、交換が必要な部品が多くなることで、高額となる場合がございます。
そのため、壊れてからではなく、壊れないための整備というお考えをお持ちいただけますと幸いです。
お車の車検や、ご自身の健康診断に近いのではないでしょうか。

もし周期と異なる運用をなさっていても、万が一のときは私たちがお手伝いいたします。
このようなお話しをしておきながら、私近藤は、使い倒して、破損したタイミングでしっかり修理をする、
という考えでございましたが、取り返しがつかない状態になっていて、高額修理になったことがございます。
そのため今では、良い頃合いを慎重に判断をして、メンテナンスするようにしております。
内部の点検やお見積もりは費用をいただかず承りますので、お気軽にお申し付けください。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。


【近藤のひとこと】
先日、腕時計の卸し販売を専門で行われている、G社の副社長とご縁をいただきまして、
株式会社修理工房として提携させていただく方向でお話しを進めております。
元々、有名な腕時計の卸しをする企業にお勤めから独立された2人が経営なさる会社で、
独自のネットワークを使い、国内の正規代理店から、お時計を取り寄せてご提供することが可能のようです。
当然、価格は正規代理店よりもお安く、その後のサポートは正規同様で、下取りも可能でございますので、
今後、売却や買い替えをご希望のお客様にも、お喜びいただけるようなサービスを展開できますと幸いです。
また、お話しさせてください。


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お客様、予防医療という言葉をご存知でしょうか。
お身体の調子を崩されてからお医者様を頼るのではなく、
定期的に関わり、評価を受けることによって、もし病だったとしても
早期発見、早期治療ができるという考え方です。
お時計については、私たちができる限りのお手伝いをお約束しておりますが、
お客様ご自身については、健康なうちに確かめられる習慣をお持ちください。
来年からでも結構ですのでお願いいたします。
お時計よりも、ご自身が長く健康でいらっしゃることを切に願っております。


時計修理工房 近藤

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