第118号:腕時計の汚れを落とすには。(お時計のクリーニングの話)

件名 :第118号:腕時計の汚れを落とすには。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。 
今夜のお便りを差し上げます。


お客様、12月は1年の節目の月でございますので、他と比べ特別に実施することが多いと存じます。
例えば、年賀状の作成や、クリスマスの飾り付け、お歳暮やおせちの予約、大掃除などと考えます。


本年は、新型コロナウイルスの感染予防対策により、例年とは異なったスケジュールで行動なさったり、
感染に注意をしながら、今まで通り過ごされたりと、少し窮屈な年末年始になることが想像できます。


このような状況でございますので、我慢も必要でございますが、そのストレスを溜め込みますといつか、
弾けてしますので、適度にお気持ちを晴らすことができる体制も整えていただけますと幸いです。




さて本日は、お時計の簡易的なお掃除について、お話をさせていただきます。


ステンレススチールという素材は、約8割のお時計に採用されており、馴染み深い素材と言えます。
よく「錆びない」素材として取り上げられていますが、実際には「錆びにくい」という認識が正しく、
汗をかきやすい夏場や、手洗い時などの水はねで濡れた状態が続きますと、腐食することがあります。


またリューズ周辺に錆が発生すると、リューズがねじ込めなくなりケース内に水分が侵入することで、
機械の故障原因も生まれ、オーバーホールなどのメンテナンスが必要になることが、多々ございます。
このような故障を防ぐためにも、日々のメンテナンスで錆を発生させない状態を保つことが大切です。


一番気になるのは、ケースの裏側、ブレスレットの隙間の皮脂や汚れ、汗によるベタつきと存じます。
こちらは簡単に除去する方法がございますので、詳しくは以下でご紹介いたします。




【1】まずは付着している汚れを爪楊枝などの比較的柔らかい物で掻き落とします。
爪楊枝や歯間ブラシなどのお時計に傷をつけない物をご選択いただきますよう、お願い申し上げます。


【2】ティッシュペーパーを何枚か重ね、少量の水で濡らし、ベルトに巻きつけしばらく放置します。
濡らしすぎてしまいますと、お時計に水分が侵入する危険がございますので、お気をつけください。


【3】しばらく経過しましたらティッシュペーパーを剥がして、歯ブラシなどの柔らかいブラシで、
ブラッシングをしていただけますと、比較的簡単に汚れの除去が可能でございます。


【2】と【3】の手順を繰り返す必要がありますが、この方法で綺麗にすることが可能でございます。
硬い毛のブラシを使用しますと、お時計に傷をつける可能性がございますので、ご注意ください。
作業後は、しっかりと乾燥させていただき、水分が残ることがないようお願い致します。




※リューズ周りや、ガラス周りも同様の方法でクリーニングが可能でございますが、本体の作業時は、
より水分にお気をつけいただきながら、作業を実施くださいますようお願い申し上げます。


もしも除去できないような構造や状態でございましたら、弊社で洗浄を承ることも可能でございます。
おおよそ4,000円~8,000円前後となりますが、ケースから機械を外して外装全体を洗浄いたします。
より細部までクリーニングできますので、汚れをお気になさっている場合は是非お任せください。


以上でございます。
本日も最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。




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12月に入り一層寒さが増したように感じます。
お風邪を引きやすい環境と存じますので、ご自愛くださいますようお願い致します。




時計修理工房
近藤







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