第125号:毎日使うからこそ。

件名 :第125号:毎日使うからこそ。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、毎日のようにご使用なさっている、お気に入りの物はございますでしょうか。
生活の中で、関わるお品は数え切れない程多くあると存じますが、その中でも拘りを持たれていたり、
お気に召されていて頻繁にご使用なさっている物は、少なくとも1つや2つはお有りと存じます。

過去に弊社にお任せいただきましたご愛用のお時計も、その1つに該当するのではないでしょうか。
長くお楽しみいただくためには、定期的なメンテナンスや修理が欠かせないものでございますので、
4年〜5年に1度、お手入れをご検討くださいますようお願い申し上げます。

どのようなお品でも、お客様がお気に召して、ご愛用なさっているのでしたら大いに結構でございます。
今後もお楽しみいただけますと幸いです。

さて本日は、お時計の内部にある、経年的な劣化により消耗していく部品についてお話しをいたします。
機械式のお時計(手巻き、自動巻き)のお時計には、ゼンマイという部品が内部機械の中に入っています。
この部品は巻き上げることで縮み、反発する力が生まれ、その動力でお時計が動作するという仕組みです。

薄い板状の金属がぐるぐると巻かれた形状でございますので、長年の使用に伴い金属疲労が溜まることで、
切れてしまう場合があります。(ゼンマイが切れてしまいますと、お時計が一切動作をしなくなります。)

オーバーホールの際には技術者が必ず疲労具合を確認していますが、見極めるのは至難の技でございます。
過去10年でゼンマイの交換をなさった履歴がないようでしたら、強く交換をお勧めいたしております。

ちなみにゼンマイの平均寿命はモデルや、ご使用状況により左右しますが、8年〜10年前後でございます。
クォーツのお時計は、電池が消耗品であることは申し上げるまでもないと存じますが、注意が必要です。

電池が切れますと、液漏れを起こして、内部の回路や機械を錆などで腐食させてしまうことがあります。
そのため、動作が停止してからではなく、おおよその期間を決めて電池が切れる前の交換をお勧めします。
また、どのようなお時計にも共通していることは、内部に搭載されているのは機械であり、その潤滑には、
機械油が使用されていることでございます。

機械油は経年的な劣化を起こし、粘度が高くなりましたり、乾くことにより、本来の性能が低下します。
このような状態になりますと、遅れや進み、一時的な動作の停止などの原因となりましたり、消費電流の、
上昇により電池をすぐに消耗したり、10度以下の環境で動作不良を起こすなどの不具合が発生します。

以上の状態となりますと、機械の分解修理(オーバーホール)が必要でございます。

ちなみに、お時計の消耗部品は、【ゼンマイ、電池、パッキン、ベルトピン、革ベルト】が一般的で、
経年的な劣化や摩耗により、定期的に交換が必要になるとご認識いただけますと幸いでございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

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今週末は、また厳しい寒さになる予報でございます。
外出なさる際は、是非暖かくしていただき、ご自愛の程お願い致します。

時計修理工房 近藤







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