第175号:独自性

件名 :第175号:独自性
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、新たなことに挑戦する計画を立てられませんでしたか?

計画を立てるには時間がかかりますが、今後スムーズに物事を進めるためには重要でございます。
また期間を決めて、いつまでにここまでやるとすれば、ギリギリでも成し遂げられると存じます。

成し遂げられなくても、原因を復習して改善方法を考え、再び挑めばクリアできる場合もございます。
重要なのは計画を立てて、実際に行ってみることでございます。

今後どのような計画であれ、お客様のお考えの通りに物事が進みますこと、祈っております。


さて本日は、現在の時計修理業界についてお話をさせていただきます。

近年、各メーカーやブランドは、独自性を高める為にオリジナルムーブメントを製作しております。
こちらは、設計や開発、生産、組み上げなどを自社内で完結し、より特別なお品物にすることと、
お考えいただければと存じます。

これまでは、ムーブメント(機械)の生産に特化しているETA社(エタ)などから購入した機械に、
各メーカーが自社開発したケース、文字盤、針を取り付けて販売されている商品がほとんどでした。

しかし、ここ数年でこの取り組みが変わり、現在ではオリジナルムーブメント搭載モデルの割合が、
徐々に増えてきています。

要因は、技術力の向上、販売単価を上げる為の試み、自社修理の割合を増やす為などが挙げられます。

独自性のある機械は、組み上げ方や、油を差すポイント、部品の素材や構造に汎用性がございません。
また、各メーカーはその情報を一般公開なさいませんので、基本的にはメーカーでしか修理ができない、
機械でございます。

弊社のような修理業者で分解をして、構造を解明しますと、修理やメンテナンスを行えるようになり、
ご提案ができる場合もございますが、それには年単位の準備期間を要します。

タグホイヤーのキャリバー01や、ブライトリングのモンブリラン、クロノマット、
オメガのコーアクシャルなどが、これまでに構造が解明されてきた機械でございます。

また、独自性のある機械は、部品の供給もございませんので、部品が破損し交換が必要になる場合は、
メーカーでの修理が必要となることがほとんどでございます。

そのため、時計修理業界全体は、5年〜10年先を見据えて、部品の抱え込みや生産を開始したり、
入荷ルートを新たに作るなど試行錯誤を繰り返している状況でございます。

この試みにより、修理やメンテナンスのお力になれるメーカーやブランドが多くなり、結果として、
これまでよりもご提案できる修理の幅が広がることも考えられます。

時計生産本数に比べ、メンテナンスを行える技術者の比率が圧倒的に少ないのが現状です。
メーカーで対応しきれない場合は、部品が弊社のような修理業者に供給されることがございまして、
修理のお力になれるようになる場合もございます。(過去にはそのような状況がございました。)

確かなことは、メーカーは自社でしか修理できない構造の時計を次々と開発いたしますので、
それに合わせて、メーカー以外の修理業者が対応していくような流れが続くことでしょう。

それに加え、部品の価格も高騰傾向で、5年前の10倍の価格になっているものもございますので、
長年ご使用いただいたお時計を修理をご用命いただく費用が、以前よりも高額になる場合もございます。

大きな故障を防ぐには、定期的なオーバーホールが必要不可欠となりますので、
今後も定期的な、不具合箇所の修理やメンテナンスをご検討いただけますと幸いです。

弊社は、可能な限り情勢に適応するように進化し、今後もお客様のお力になりたいと考えます。

以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。


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今週末は、また厳しい寒さになる予報でございます。
外出なさる際は、是非暖かくしていただき、ご自愛の程お願い致します。

時計修理工房 近藤

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