第183号:磁気にご注意ください。

件名 :第183号 :磁気にご注意ください。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。

いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、磁石が使用された製品といえば、どのような物を思い浮かべられますでしょうか。
比較的身近なものでございますと、冷蔵庫のドアや、スピーカー、スマートフォン、医療機器などが、
思い浮かぶのではないでしょうか。
その他には、戸棚の留め具や、洗濯機、電動歯ブラシ、電子レンジ、パソコン、プリンター、カメラ、
電動工具、エレベーターなど、さまざまなものに使用されています。
生活必需品に多用されている磁石は、誠に便利で優れているものですが、お時計とは相性が悪く、
時に動作不良の原因となる場合がございますので、ご注意いただく必要がございます。
さて本日は、お時計に影響を与える、磁気についてお話を致します。
磁石は、鉄などでできたものを引きつける性質があり、磁石どうしを近づけようとしますと、
引きつけあったり、斥ぞけあったりします。
このような磁石が持つ力を磁力、この性質を磁気と言います。

冒頭で申し上げました、磁石が使用された製品の近くでお時計を保管なさったり、ご使用いただくことで、
部品の一部に磁気が滞留することがあります。
時刻操作を行うリューズと内部の機械を繋ぐ巻真や、ブレスレットの固定ピン、歯車の軸(ホゾ)など、
尖った部分に滞留することがほとんどでございます。
一度滞留しますと、ほぼ永久的に残り続けますので、お時計の中に徐々に溜まるようなイメージです。
弱い磁気でございましたら、影響はございませんが、強い磁気の場合は、動作に不具合が現れます。
主な不具合としましては、動作の遅れや進みでございまして、ひどい時には1日に数時間のズレが、
発生することでお時計としての役割を果たさなくなることもございます。
※電池式(クォーツ)、機械式(自動巻、手巻き)問わず磁気の影響を受けます。
改善には、磁気を抜く専用の装置にお時計を通すことにより、滞留している磁気を除去致します。
1度で除去できない場合は、何度も脱磁作業を行います。
稀に、強い磁気を帯びることで、部品自体が磁石になり、改善できないこともございます。
この場合は、部品自体の交換が必要でございます。

磁気は目に見えない為、お気をつけいただくことは難しいですが、磁石より10cm以上遠ざけますと、
ほぼ影響は受けなくなるようです。
その為、お時計をご使用の際や、ご保管の際は、なるべく遠ざけてくださいますようお願いいたします。
弊社では、脱磁の作業も承ることが可能でございます。
症状の重さにより料金が異なりますので、検査後のご案内となりますが、おおよそ2,000円前後で、
ご提案させていただくかと存じます。(作業期間は1週間から、10日間ほどお時間をいただきます。)
以上でございます。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

※簡易研磨仕上げ無料サービスは、4月30日まで受付をしています。
以前ご使用なさっていて、現在は保管されているお時計や、ご友人やご家族のお時計にも適応できます。
是非この機会に、修理、メンテナンスをご検討くださいますよう、お願い申し上げます。
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お客様、近頃気温が徐々に高くなって来たと存じますが、お住まいの地域では如何でしょうか。
しかし、夜は昼間と一転して冷え込みます。
お風邪を召されませんよう、引き続きご自愛くださいますよう、お願い致します。
時計修理工房 近藤

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