第210号:退色と変色。

件名 :第210号 :退色と変色。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、物体の色が退色したり、変色するさまをご覧になられたことはございますでしょうか。
お洋服や、住宅の壁、木材に塗られた塗料や、お車の塗装、その他染められた製品や、植物、食品など、
探しますと、いくつか挙げられるかと存じます。
色が付けられたものは退色し、純白なものは変色や、色移りをしてしまう場合もございます。
長年ご愛用いただく場合は致し方ないことで、取り扱い方次第では進行を遅くすることも可能ですが、
全く劣化させないようにすることは困難です。
それを劣化とお考えいただくのか、味と捉えていただくのかは、そのものに対する思い入れの深さにより、
異なるかと存じます。

さて本日は、お時計の革ベルトの退色についてお話しをさせていただきます。
革ベルトの素材は、牛革、ワニ革が一般的ですが、そのほかにもトカゲ革、ダチョウ革、馬革などがあり、
それぞれ特徴や、質感が異なり、どの素材もお時計の存在感や、雰囲気に貢献します。
しかし、2、3年とご使用いただきますと、傷がついてしまったり、湿気の影響でヒビ割れが発生したり、
紫外線の影響を受け退色や変色をするなど、さまざまな経年変化がございます。

天然素材のため避けられませんが、ベルトが傷んでいますとお時計の見え方や、質感も損ないかねません。
また、劣化が進行しますと、落下の危険もございますので、そのようになる前には交換をご検討ください。
弊社はオーストリアに本社を構えるヒルシュ社のベルトをご提案の主軸としており、イレギュラーな形状、
お色の場合は、その他のベルトメーカーの製品をご案内しています。

なぜヒルシュ社のベルトを主軸とするかと申し上げますと、一番は品質の高さでございます。
通常中国で作られることが多いベルトですが、ヒルシュに関しましては、100%オーストリアにある、
自社工場で生産を行なっておりまして、着色は、染めを用いております。
通常の着色は塗りで行われることがほとんどなのですが、染めることで、表面を擦っても色落ちせず、
なるべく色がハゲることもないようにしています。
また、カラーリングは世界基準で、各時計メーカーはヒルシュのベルトカラーを元に、販売モデルの、
ベルトのお色目を決めています。

さらに、有害物質不使用で金具を外して土に埋めれば、完全に土に還るなど環境にも配慮されています。
その為、他社を否定する訳ではございませんが、ヒルシュ社のベルトは自信を持っておすすめができます。
その他、アフターサポートがしっかりしていること、ラインナップの多さ、特注の受付をしているなど、
柔軟性の高さ、安心してお買い求めいただける体制、などが高い支持を得ています。
また、さまざまな有名時計ブランドの純正のベルトを製作しているなど、確かな実績もございます。
ヒルシュ社のこだわりは、なるべく出来立てのベルトを手にしていただきたいという理由により、
在庫の数を必要最低限にして、常に新しいベルトをご提供できる体制でございます。
特に艶があるワニ革のベルトで、レッドや、ブルーなどの鮮やかなお色は、在庫として1年、2年と、
保管しましたり、お店に陳列しますと、本日のテーマでもある退色、変色を起こす場合がありますので、
基本的には受注生産で、1ヶ月の納期を要します。

また、革の調達から、なめし、染め、整形、生産などを一貫してオーストリアの本社工場で行っています。
そのため、周囲国のロックダウンなどの影響を受けにくいことも分かりました。
弊社は修理サービスはもちろん、今回お話しいたしましたベルトにつきましてもご納得いただける物を、
ご提供したいと考えております。
今後、ベルトの交換をご希望の場合は、是非ご相談いただけますと幸いです。
以上でございます。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。

退色の原因となるのは主に太陽からの紫外線でございますので、大切なお品は暗く、風通しの良い場所で、
ご保管いただけますとより長くご愛用いただけると存じます。

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お客様、9月も下旬になり、次第に気温が下がってまいりました、昼夜の寒暖差によりお身体の調子を、
崩しやすい気候でございますので、暖かくしていただき、ご自愛くださいますようお願いいたします。

時計修理工房 近藤

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