第234号:窮屈

件名 :第234号 :窮屈
時計修理工房の近藤でございます。

いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、窮屈な思いをなさいませんでしたでしょうか。
ウイルスの影響による自粛も徐々に緩和されてはじめ、3月13日以降、マスクの着用は個人の判断となる、
などのニュースも目にするようになり、人との距離感もこれまでよりも近くなることが予想されます。
約2年間、徹底してまいりました対人距離の配慮は、徐々に薄まりを見せており、
慣れていたこの距離感が、短期間で一気に縮まりますと、窮屈にお感じになることもあろうかと存じます。
解決には時間を伴うかと存じますので、ご無理をなさいませんよう、徐々に慣れていただけますと幸いです。
さて本日は、お時計のベルトの長さにつきまして、お話をいたします。
近頃、季節の変わり目ということもあり、金属ベルトの長さ調整のご相談が、増え始めております。
ひとの腕は外気が暖かくなるにつれて膨張し、冷たくなるにつれて収縮するのか、外周が±5mmほど増減をいたします。

特に夏場は汗などによりムレ、お時計の滑りが悪くなることで、窮屈にお感じになることもございます。
革ベルトをご使用の場合は、調整穴を1つズラしていただくことで解消可能かと存じますが、金属ベルトは、
バックルの部分で微調整する他、コマの数を変更する必要があるなど、比較して手間を要します。
コマの調整は専用の器具が必要であり、モデルによりましては、特殊な工程を要する場合もございます。
相応の知識がございませんと、お時計を傷つけてしまう恐れがありますので、弊社でなくても結構ですが、
ある程度経験を積んだ技術者にご依頼いただくことをお勧めいたします。

コマを固定しているピンは、大きく分けて3種類ございます。

【1:割れピン】ヘアピンのような形をしたピンで、押し出す向きに指定方向があり、国産のお時計や、
比較的お求めやすいお時計に採用されていることが多く、互換性があり修理がしやすい傾向にございます。

【2:ピンパイプ】コマの中にあらかじめ、パイプと呼ぶ筒状の部品を埋めておき、外側からピンを入れ、
固定する構造で、海外製のモデルに採用されていることが多くございます。
長さ、厚みの規格が厳格に決められており、あまり互換性はございません。

【3:ネジピン】ピンの先端がネジのような構造となっており、コマの片側からねじ込むことにより、
固定するタイプでございますが、ネジの緩み止めなどが塗られている場合がほとんどで、固着しており、
外すのに苦労することもございます。
SEIKOや、各スイス製時計ブランドの最新モデルは、近年ネジピンを採用なさっていて、良く見かけます。
固着しているからといって、必要以上に力を加えますと、ネジ部分が破損して、部品交換が必要になります。
そのためにも、修理店にご依頼ください。

弊社は、ベルトの長さ調整の場合、1,000円〜2,000円、固着している場合は、焼き入れなどの技術料として、
5,000円〜10,000円前後でご案内をしておりますので、ご希望の際はお気軽にお申し付けください。
以上でございます。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

弊社は3月13日以降も、お客様の安心、安全のために、接客の際はマスク着用をして取り組む方針で、
緩和の際は、慎重に判断をしたいと考えております。

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お客様、3月も中旬となり、より一層花粉の飛散が多くなったように感じます。
アレルギー反応は、体調不良の原因にもなりますので、ご無理はなさらず、ご自愛ください。

時計修理工房 近藤

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