第293号:腕時計の電池寿命。

件名 :第293号 :腕時計の電池寿命。
お客様、ここ数年のあいだで、単一(たんいち)電池を交換する機会はございましたか?

以前は懐中電灯などに用いられましたが、消費電力の低い LED などが台頭して、
製品がコンパクトになり、したがって電池も小さく、充電式も支持されつつあります。

また、単三、単四も大容量の規格が開発され、単一電池の需要は少なくなりました。
そのため、わたくし近藤は、ここ数年、単一電池を交換した記憶がございません。

技術の進歩により、消費電流が低くなることで、電池交換の頻度が少なくなる他、軽量化などにより負担も軽減できますので、本当に良いことかと存じますが、時に寂しい思いをいたします…


先日、車のバッテリーが弱っておりましたので、交換をして様子を伺う、時計修理工房の近藤でございます。
いつも弊社のメールマガジンをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。


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■本日は、腕時計の電池寿命についてお話しをいたします。
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電池式(クォーツ)のお時計で、最も多い症状は、「電池切れ」で動作が停止してしまうことかと存じます。


電池寿命はモデルや内部状態により様々で、1年半から3年前後が一般的です。
それ以上持続するものは消費電流が低い仕様の機械(ムーブメント)が搭載されていることが考えられます。


生産から30年以上経過するお時計ですと、比較的電池寿命が短く、最新式ですと長い傾向にございます。
技術の進歩と共に、機械の消費電流は低くなり、より長くご使用いただけるようになったと考えます。
(冒頭で述べた懐中電灯とおなじ技術革新が、時計にも同じようにあるとお考えください。)


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本来は消費電流が低いのに、内部機械に使用されているオイルの変質、減少などにより負荷がかかることで、
その値が高くなり、電池を1年や、半年で消耗してしまう、という症状が現れることがございます。


この症状は、全ての電池式のお時計で、発生する可能性がございますが、そのタイミングは千差万別で、
6年前後で現れるお時計もあれば、30年以上、無症状のお時計も、年に数回、お目にかかれます。


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症状の原因は、上記でも申し上げました通り、機械油の劣化による変質、減少による動作への負荷で、
場合によりましては、歯車類の摩耗による抵抗や、衝撃による部品の歪みなどが考えられます。


改善には、機械を分解し、変質したオイルなどをキレイに洗浄、また新たなオイルを差しながら組み上げ、
機械の調整などを行う、いわゆるオーバーホール作業が必要不可欠です。


また、摩耗している歯車や、動作を制御している回路などに関しては、交換が必要な場合がございます。


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電池式のお時計のオーバーホールに要する費用は、3針のタイプで 20,000 円から 30,000 円前後、
クロノグラフなどの多針のタイプで、30,000 円から 40,000 円前後が、弊社の平均でございます。


電池交換のみの作業は、3,000 円から 4,000 円前後でご案内しております。


部品の交換が必要の場合は、別途お見積もりをご案内しており、内容をご覧の上、可否をお決めいただけます。


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各メーカーや、ブランドに関しては、電池交換3回に1回の頻度でオーバーホールの実施を推奨されています。
(期間にして6年から10年前後と存じます)


機械油の劣化は、部品の摩耗や破損にも関わるため、遅くとも10年に一度のスパンで、メンテナンスなどを、
実施いただいた方が、お時計をより長くご愛用いただけると存じますので、お勧めいたします。


以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。


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【近藤からのご報告】


先週は、一部のウェブサイトで、新たなお問い合わせフォームを導入し、テスト運用を実施していると、
ご報告させていただきました。


テスト運用は無事完了いたしましたので、今週は他のサイトにも、導入と動作の確認を進めております。


お客様におかれましては、今まで通りか、今まで以上に使いやすく、お役に立てるように努めて参ります。
もし、お困りのことがあったら、このメールに返信ください。かならずお返事いたします。


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https://www.w-repair.jp/inquiry/


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お客様、睡眠不足などにより、電池切れを起こしてはいらっしゃいませんか。


充電式の電池が、使うたび容量が減るのは、私たち人間と同じ。
弊社にお客様の予備は置いておりませんので、どうか10年、20年と大事になさってくださいませ。


時計修理工房 近藤

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