お客様、唐突で恐れ入りますが、最後に新幹線に乗られたのは、いつ頃でしょうか。
プライベートでのご旅行の際や帰省の時、あるいはお仕事で重宝されていると想像しております。
速いスピードで走る車両は、小刻みに上下左右に揺れるため少し不安になりましたり、
気圧の変化により、耳が痛くなりましたり、息苦しく感じることもございます。
おおよそ3年ぶり新幹線に乗り、その中でテキストを書いている、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンをご覧くださり、誠にありがとうございます。
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■本日は、東京都にある、有名時計販売店様にご挨拶に伺うお話しをいたします。
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先週、お電話をいただき私に繋いでいただきました。第一声に聞き覚えのある会社名、店舗名で、
腕時計の修理を依頼したいということ…正直耳を疑いましたが、冷静なふりをして伺いました。
この会社様は、お客様より買取をなさったお時計や、業者オークションなどで仕入れたお時計を、
修理やメンテナンス、外装の研磨仕上げなどを実施して再販されているようでございます。
現在も数社とお取引をなさっているようですが、事情あって数ヶ月単位の大幅な、遅延が生じて、
再販までの期間が長らく開いたときに相場が変わり、損失になっているとのことでした。
そのため、新たにお取引をする腕時計修理会社を探されており、弊社にお話をいただきました。
(誠にありがたいことでございます)
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私とそう変わらないくらいの担当者さんの表情から、深刻そうな雰囲気が伝わってまいりました。
そのため弊社としては、お力になれるのであれば、進んでお手伝いをさせていただきたいとお伝えし、
本日、直接ご挨拶にお伺いする機会をいただきました。
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腕時計の修理業界は正直に申し上げますと、今後縮小していく業界と言われており、私もそう感じます。
なぜかと申しますと、現在手巻きや自動巻きなどの機械式腕時計や、電池式のお時計よりも、
スマートウォッチの需要が伸びているようで、各時計ブランドは販売本数の減少問題を抱えております。
くわえて、度重なる物価の上昇に伴う値上げで、腕時計の価格が大幅に上昇していることで買い控えが発生し、
世の中に修理やメンテナンスをしながら長く使う時計の数が、徐々に減少していくことが予想されています。
また、メーカーが我々のような一般の修理業者に、保守部品の供給を制限したり、停止することにより、
修理できるモデルも限られるようになると、取引先各位の中で度々話題が上がります。
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すでに、1人で修理店を切り盛りされている職人さんなどは、修理の依頼数の減少により大変な思いをされ、
お店をたたまれるという選択をされることもあり、その噂を聞くたびに胸が痛くなります。
これには、立地や集客方法などにも問題がある場合もございますが、本数の減少や、部品の供給不足は、
10年前にはなかった問題で、さらに、新型ウイルスによる自粛期間が変化を加速させたと思います。
そのため、日本国内に高い技術をお持ちの職人さんが引退を選択されたり、技術を継承できないまま、
お店をたたまれるということがここ数年多くなっております。
業者どうしの繋がりで、修理を受けることも選択肢の1つでございますが、町の時計店さんなどは、
インターネットに会社情報の掲載が無いなどで、大手の会社が見つけたくても見つけられない。
という問題もございます。
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つきましては、たとえ弊社の利益は少額でも、販売店さまから、修理職人さんへお繋ぎする役割を担い、
それぞれの利点を感じていただけるようにできないかと考えております。
どちらも利点を感じていただけるのであれば、私たちの価値も生み出せます。
ただその時に、お客様のお時計の優先度は一番のままにしておきたいと考えております。
のぞみ55号、まもなく終点の東京です。
続きは来週にお話しさせてください。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
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【近藤のひとこと】
業者さんからの修理依頼は予算があり、その金額以下でしたらお見積もりの工程を省き、
作業に着手することで、納期を短縮できます。
また、ご購入から日が浅くメーカー保証も残っているお時計は、外装の研磨仕上げのみ行い、
見た目だけ遜色のない状態にして、店頭に並べる場合もございます。
今後、お客様よりお預かりしましたお時計に関しても、
超特急をご希望の場合は、見積もりなしで進める裏メニューがお役に立てますでしょうか…?
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時間を買う、という言葉を聞かれたことがあろうかと存じます。
すこし多めに払うことで、ご自身を労り、大事にするご選択を支持します。
ここ数日の名古屋は暖かく感じますが、引き続きご自愛をいただけますと幸いです。
時計修理工房 近藤