第354号:時計を保険で直す。

件名 :第354号:時計を保険で直す。
お客様、保険の証書を置かれる場所は、決めていらっしゃいますか?

(もしこの夏、アウトドアの予定がございましたら、このお便りをご一読ください。)
保険は使用する機会がないのであれば、それに越したことはございません。
日常生活では転倒によるお怪我や、急性のご病気、交通事故や、損害に対する賠償などその用途は様々です。
保険はリスクをお金で備えるもの、種類によりましては保証される内容が大きく異なることがございますので、
ご自身がご加入の保険の内容を定期的に見直することが重要です。
1年経過すれば、新しい商品や特約などができている場合もあり、内容や料金が適切であるか、
是非この機会に、証書をご覧いただきたく存じます。

今年の初めにカメラを落として破損し、保険を使用させていただいた、修理工房の近藤です。
いつもメールマガジンをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。

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■本日は、腕時計を保険で修理する方法と、手順についてお話しをいたします。
毎年、この季節に必ず話題にする保険修理…なぜかと申しますと、季節柄レジャーなどの機会が増え、
その際に破損なさったり、水没してしまったお時計の修理のご相談が増えるからです。
「保険には入っているけれど、腕時計に使えるとは知らなかった。」というお声もよくいただきますので、
本日は、手順などを踏まえてお話しさせていただきたく存じます。

【1】 まずは状況の確認
腕時計が破損、故障した原因が保険の補償対象となるかどうかを確認します。
例えば、落下、水濡れ、盗難、火災など、事故性がある場合は補償対象になる可能性がございます。
一方で、経年劣化や自然故障は対象外となることがほとんどです。

【2】適用可能な保険の種類
《家財保険(火災保険などの一部)》
持ち物(家財)として腕時計も補償対象となることがあり、火災、落雷、盗難、水濡れ事故などで、
損害を受けた場合に適用される可能性がございます。

《携行品損害保険(国内・海外旅行保険などに付帯する場合もございます。)》
外出先で時計を落としたり、ぶつけて壊してしまった場合、
旅行中の盗難や、破損などにも対応していることもあります。
お仕事の出張などで渡航なさった際に破損してしまい、保険をご使用なさるお客様もいらっしゃいます。
そのような事例は、弊社では1年に2、3件の事例がございます。

《クレジットカード付帯保険》
一部の高級カードでは、購入品の破損、盗難に対して一定期間の保険がついていることがあります。
しかし、購入から90日以内などの条件がある場合がございますので、注意が必要です。
《メーカーや販売店の延長保証》
保険とは関係がございませんが、ご購入時に加入した延長保証サービスなどで、
修理費用がカバーされる場合もございます。

【3】保険適用の手順
(1)証拠を確保する
(2)壊れた状況の写真、レシート、保証書、事故の詳細(いつ、どこで、どのように)を記録します。
(3)保険会社に連絡
(4)契約している保険会社に電話またはオンラインで連絡し、事故内容を報告します。
(5)必要書類を提出
※事故証明書(警察の盗難届など)や修理見積書、購入証明書などの提出を求められることがあります。
(6)審査、査定
※保険会社が事故の内容を審査し、補償の可否や金額を決定します。
(7)修理または補償金の受け取り
※承認されれば、修理業者に費用が支払われる、または保険金が直接振り込まれます。

【4】注意点
・保険金を請求すると「保険使用履歴」として記録され、今後の契約条件や保険料に影響が出る場合があります。
(以下同様に
・自己負担額(免責金額)が設定されていることが多く、全額補償されるとは限りません。
・高級腕時計などの場合は、事前に「明記物件」として契約に含めておく必要があることがございます。
腕時計の破損や盗難に対しては、家財保険や携行品保険、クレジットカード付帯保険などが適用される場合があります。
まずは壊れた状況と保険内容を照らし合わせ、必要な証拠をそろえて、保険会社に相談することが重要です。

高額な時計を所有している場合は、事前に補償範囲を広げておくことをおすすめいたします。
弊社でお力になれる部分は、お時計の検査を行い、正確なお見積もりを作成、提出することと、
修理サービスを提供することでございます。
破損がひどく、メーカーでしか修理できない場合は、お繋ぎすることが可能でございますので、
手段を問わないとお考えの場合は、知恵とノウハウを組み合わせ、修理を実現できるように努めさせていただきます。
大切なお時計を守れるのは、お客様ご自身のみでございます。
お出かけや、渡航のご予定がある場合は、保険を見直していただき気兼ねなくお楽しみいただけますと幸いです。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。


【近藤のひとこと】
お調べしたところ、過去1年間で保険適用の修理をお任せいただいた件数は、54件でございました。
この数字は修理完了件数の中で1%から2%の割合で、多くはないですが、一定数いらっしゃるという状況です。
また、10万円を超えるような、比較的に高額な修理になるほど保険の使用率は高くなる傾向にあります。
保険の契約内容によりましては、免責金額が定められている場合がございます。
2、3万円の修理の場合、ご負担金額をあまり軽減ができず、ご使用を控えられる場合もございますので、
今一度内容をお確かめいただきたいと、冒頭で述べさせていただきました。


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保険をしても、使わなければ勿体無い、というお考えはご尤もでございます。
ふと思ったのですが、もしかしたらご自身が掛けた保険の金額で、誰かの時計が救われているかもしれない
と思うのも、あまり悪いことではなさそうです。お客様が存分に夏を楽しまれますよう、お祈りしております。


時計修理工房 近藤

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