| 件名 : | 第401号:自動巻きの手巻き。 |
お客様、近ごろ天気の影響で予定を変更なさいませんでしたか? お出かけも良いですが、ご自宅でお過ごしになる休日もまた良いものですね。 普段以上に睡眠の時間をお取りいただいたり、リラックスしてお過ごしいただくのは、 この季節ならではの、心が落ち着く素晴らしい時間の使い方かと存じます。 温かいお飲み物を片手にくつろいだり、読書や映画の世界に没頭したりと、 あえて予定を立てずに一日を味わうことも、大人ならではの贅沢な時間ですよね。 先週の日曜日、あえて予定を入れずゆっくりと過ごしたところ、 夜になってもスマホの歩数計が2桁で止まっており、少し不安になった修理工房の近藤です。 今夜のお便りを差し上げます。 = ■本日のテーマは「自動巻き時計」の巻き上げ不足でございます。 雨が続きますと、外出の機会が減り、お部屋の中で過ごされる時間が増えると存じます。 実はこの時期、「自動巻きの時計なのに、なぜかすぐに止まってしまう」という、 お問い合わせが多くなってまいります。 お便りの冒頭でお察しかもしれませんが、このご事情の背景には 「晴れの日よりも運動量が少なくなってしまう」というのがございます。 自動巻きのお時計は、腕の動きにより、内部の錘(おもり)である自動巻きローターが回転し、 ゼンマイを自動的に巻き上げるという仕組みになっております。 ご自宅でのデスクワークや、リラックスして過ごされる時間が長くなりますと、 どうしても腕の運動量が減少し、ゼンマイの巻き上げが不十分になります。 これは、お時計が壊れてしまったわけではなく、単純な「運動不足」が原因で、 一時的に停止したり、遅れ、進み方向の誤差が発生する「巻き上げ不足」の症状です。 もし梅雨の時期にお時計が止まりやすくなったとお感じになられましたら、 ご使用になる前に、リューズでゼンマイを20回から30回ほど手巻きしてみてください。 十分に巻き上げることで、一日中、安定して動いてくれるようになると思います。 それでもすぐに止まってしまう場合は、内部の油切れや、部品の不良なども考えられますので、 お近くの時計修理店、もしくは弊社にご相談くださいますようお願い申し上げます。 大切なお時計が、いつでも正確に時を刻めるように、引き続きお力になれますと幸いです。 以上でございます。 最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。 【近藤のひとこと】 「自動巻き」という名称からも、手巻きができることが想像しずらいため、 手動で巻き上げはできないと、思い込まれている方もいらっしゃいます。 じつは、一部のお時計を除き、ほとんどの自動巻きのお時計は手巻きができます。 腕に装着する前や、「最近、運動量が少ないな」、「なんか遅れ気味だな」と、 お感じの場合は、是非、十分に巻き上げてからお時計をご使用ください。 モデルにより仕様が異なりますので、ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。 お答えできる範囲で、ご回答させていただきます。 ▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下のURLより承ります。 ▼過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます。 自動巻きのお時計が、お客様の動きからエネルギーを受け取っているように、 私たち人間も、太陽から出る光や、地表から出る成分などから、 活力を受け取っているというお話しを伺ったことがございます。 雨雲に覆われることの多い梅雨の時期は、活力不足になりがちですが、 晴れ間が覗いた日には、お外へ出ていただき、心とお身体のゼンマイを巻き上げてください。 どうかご無理をなさらず、引き続き健康にお過ごしください。 時計修理工房 近藤