第372号:腕時計の健康診断。

件名 :第372号:腕時計の健康診断。

お客様、最後に受けられた健康診断は、いつ頃でしょうか。

なんとか動ける、働けるうちは、なかなか健康と向き合う時間は取れないものですね。
生活習慣病や慢性的な疲れは、自覚症状が出にくいまま、進行することも少なくないようです。
だからこそ、健康診断は、今の自分の身体の状態を把握できる、貴重なチャンスです。
定期的な検査で、お身体の小さな異変に気付き、大きな病気を未然に防ぐことができます。
「最近ちょっと疲れやすいかも」とお感じなら、一度かかりつけのお医者様にご相談ください。

先日、右耳の調子が悪く、耳鼻科に伺ったところ、とても苦いお薬をいただいた、修理工房の近藤です。
いつもメルマガをご覧くださり、誠にありがとうございます。

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■本日は、腕時計の健康診断についてお話しをいたします。
腕時計も人と同じように、突然調子を崩したり、経年により疲労が溜まります。
そうして不調が生じ、健康診断(内部点検)や修理、メンテナンスが必要になります。
機械式の腕時計の場合、3年から4年に1度のメンテナンスを推奨されていて、
その間に、内部の機械油が減ったり、劣化することから、調子が変化してまいります。
なかには、10年、20年と、ノーメンテナンスでも調子良く動作するお時計もございますが、
比較的少数で、5年を超えてご使用なさいますと、なんらかの症状が現れると存じます。

代表的な症状は、「動作に遅れ方向の誤差」が発生することや、「ゼンマイの持続時間が短くなる」、
または、「頻繁に停止」、「自動巻き機構の効率低下」などが挙げられます。
どちらも、機械油の「変質」や「乾き」に起因する、経年的な症状であると思われます。
以上の症状を改善するには、一般的には機械を可能な限り細かく分解をして、洗浄、注油、
必要に応じて部品の交換を行いながら、再組み立て、再調整を行う「オーバーホール」が必要です。
なかには、部分的な注油や、部品の洗浄、調整などで改善できる場合もございますので、
上記に限られません。

先ほどより申し上げている、「機械油」は、人間でたとえますと、「血液」のような存在かもしれません。
劣化や変質して粘度が高くなると、動きに負荷が掛かるため、結果として動作が悪くなります。
機械油は、潤滑により部品同士の摩耗を防ぐ役割も担うため、状態の変化には注意が必要です。
そのため、5年以上内部の点検をされていない場合は、お近くの時計店様でも結構でございますので、
内部点検を受けていただき、必要に応じてメンテナンスを実施していただければと存じます。
お時計は、お身体と一緒で、健康ではなくなった時に、その大切さを実感するものでございます。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。


【近藤のひとこと】
弊社は、お時計の内部点検、修理やメンテナンスのお見積りを無料で承っておりますので、
お気づきの症状や、動作に不調がある場合は、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
また、ご郵送でお時計をお預かりするための、無料郵送パックもご用意しておりますので、
お近くのお客様も、ご遠方のお客様も、ご遠慮なくお申し付けください。


▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下のURLより承ります。


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備えをしていたときのアクシデントは、あまり慌てる必要がございません。
日頃のトラブル、緊急事態の多くは、予期していなかったからこそ焦るものです。
それはつまり、準備や対策をしていると難なく乗り越えてしまうということですから、
取り組んでいたことの価値を実感しづらい…これが時計にも、お身体にも通じると思います。
ちゃんと動けるときに、備えておくから長持ちをする。
分かっていても、余裕がないとできませんね。
もしかしたら、余裕とは「思い切り」なのかもしれません。
お客様の思い切ったご決断、私たち修理工房は支持したいと存じます。


時計修理工房 近藤

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