お客様、過去に参加を予定していたイベントが中止になったご経験はございますでしょうか。
最近ではあまり見かけませんが、コロナウイルスの流行当初は、世界中で様々な催し物が中止や、
延期になるなどの発表が相次ぎ、辛い思いをなさった方もいらっしゃるかと存じます。
また、ウイルスの騒ぎが収まったから、以前のような状況に戻るかというと、そうではございません。
オンライン化が浸透していることで、お仕事の場所や、会議または打ち合わせ、趣味の集まりなども、
実在する場所に集まる習慣がなくなっていると考えます。
変化を遂げた世界でも、お客様が豊かでいらっしゃるように祈ります。
数年前のことですが、もっと昔を思い出しているような気分になる、時計修理工房の近藤でございます。
いつも弊社のメールマガジンをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。
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■さて 本日は、ニューシャテル天文台コンクールに纏わるお話をいたします。
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ニューシャテル天文台コンクールは、時計の聖地であるスイスで毎年開催される、
ムーブメントの精度を競う大会で、お客様もよくご存知の SEIKO 社が、
1964年に初めてこの舞台に参加なさいました。
初年は良い結果が残せなかったものの、翌年の1965年には6位に入賞し、1966年には3位、
1967には2位まで順位を上げて、狙うは1位、「世界一」の称号のみとなりました。
しかし、1968年にはニューシャテル天文台コンクールが中止になるという知らせがございました。
中止の理由は、
「日本のメーカーに、世界の頂点の座を奪われることを、スイスの主催者側が恐れた」
と噂されています。(この真偽は、いまも不明なままでございます。)
1968年に催された「ジュネーブ天文台コンクール」に参加したセイコーは、
4位から10位までを独占しました。1位から3位まではクォーツ式でしたので、
結果として機械式で世界1位までたどり着いています。
しかし、ジュネーブ天文台コンクールも1969年に中止されました。
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機械の設計や、製造の精度に関しては申し上げるまでもなく技術が必要ですが、機械を組み上げて、
調整する技術者の経験や、正確さも重要でございます。
このお話の流れから、SEIKO 社にいらっしゃった「中山きよ子」氏をご紹介させてください。
中山きよ子氏は、1943年の入社、婦人用時計から、最高峰であるグランドセイコーに至るまで、
各種、機械式腕時計の組み立て及び、調整を担当なさっていたとされています。
当時、女性としては数少ない、1級時計修理技能士の資格を有し、時計コンクールにおきましても、
重要な役割である、精度の調整を行う「調整者」として、国内外で優秀な成績をおさめられました。
特に1968年に開催された、ジュネーブ天文台コンクールでは、同大会170年の歴史で初めての、
女性出品者であり、調整者賞を受賞されています。
1971年には、女性初の「現代の名工」として表彰され、楯と表彰状が送られました。
以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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【近藤からのコメント】
腕時計のオーバーホールは、修理作業よりも、精度調整にお時間を要する場合がございます。
精度が良いとされる機械(ムーブメント)でも、この調整ができていませんと正確に動作しないため、
技術者は特に集中し、作業に臨んでいます。
お時計に遅れ、進み方向の誤差が発生している場合は、精度の調整のみを承ることも可能でございます。
不調にお感じの場合は、一度、点検と状態のご報告をさせていただきたく存じます。
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お客様の修理は、着手前に中止なさっても大丈夫です。
私たちは肩を落とすことなく、またお役に立てますように、技量の向上に努めてまいります。
お客様のためのコンクールは、いつでもエントリーさせていただく所存です。
時計修理工房 近藤