第154号:文字盤の足は何本か。

件名 :第154号:文字盤の足は何本か。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、ご愛用のお時計の文字盤の視認性は良好でございますでしょうか。

お時計の文字盤は、メーカーやブランドの顔となる部分でございますので、多くのこだわりがございます。
そのため、視認性の高いモデルもあれば、デザインを重視されることで、時刻の確認に手間取るお時計も、
中にはあると申し上げられます。(決して否定はいたしません!)

最近では、文字盤の一部が透けて内部の機械が確認できる、オープンハート、スケルトンなどのお時計が、
各メーカーやブランドより発売されていることから、今後も個性的な文字盤が発表されるのではないかと、
期待が高まります。

時刻を確認なさるのはお客様ご自身でいらっしゃいますので、どのようなデザインでも、正確な日付、時刻を、
ご確認いただけるのでありましたら、大いに結構でございますので、引き続きお楽しみくださいませ。

さて本日は、文字盤の構造と、よくある症状についてお話しをいたします。

文字盤の多くは金属製でございますが、最近のモデルではプラスチックを使用したお時計もございます。

時刻の視認性を高めるための、インデックスと呼ばれる印刷や、装飾がつけられており、時刻を瞬時に、
ご確認できるような工夫がされていましたり、インデックスを夜光塗料で発光させることで夜間でも、
ご確認いただけるモデルもございます。

文字盤は、内部に搭載されている機械に固定されていることがほとんどで、文字盤から出ている足という、
突起をネジなどでカシメることで、しっかりと固定されています。

この足という突起は、通常2本、多くて3本存在いたしますが、衝撃などがお時計に加わることで、
変形したり折れることがあります。

その場合、しっかりと固定ができなくなり、中心ズレを起こしたり、最悪の場合文字盤が回転することで、
時刻の確認ができなくなりましたり、針が外れてしまうなどの、新たな不具合を誘発することもございます。

長らくご愛用いただくことで、文字盤の塗料や、印刷が劣化し表面が剥がれるなどの事例もございます。
改善には文字盤自体を交換するか、リダン仕上げと呼ばれる、修復/書き直し修理を行う必要があります。

同じモデルでも年代が違えば、文字のフォントや、刻印内容が異なるなど、さまざまな顔を持つ文字盤、
紫外線の影響などを受けて、時には変色してしまいますが、それを味と捉えることもできます。

長くご愛用いただけば、いただくほど愛着が湧きますので、特に文字盤の交換はし難くなると考えます。
もし今後、不具合は発生した時には、修復する手立てもございますのでご相談いただけますと幸いです。

冒頭で申し上げました、オープンハートやスケルトンの他には裏蓋が透けるシースルーバックがございます。
美しい機械が堪能できますので、お時計や機械物がお好きな方にはグッとくるデザインでございますね。

しかし、ガラス面が増えることで、衝撃には気を使う必要がございますことお忘れになられませんよう、
何卒お願い申し上げます。(近頃、裏面のガラスが破損してお預かりする事例が多くございます。)

最後までご覧くださり、誠にありがとうございます。

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お客様、先週末より全国各地で大雨が続いていますが、ご生活に影響がないか心配しております。
もしも大雨警報などが発令された場合は、お早めに安全な場所への避難をお願い申し上げます。
お身体につきましても、ご自愛ください。

時計修理工房 近藤

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