こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。
お客様、つかぬことをお伺いいたしますが、1日を終えたと思う瞬間はどのような時でございますか。
お仕事を終えたタイミングや、ご入浴時、夜のお食事、就寝する時間など人それぞれと存じます。
お時計のカレンダーのように、毎日決められた時間にその瞬間が訪れるわけではないですが、
一日ごとに幕を下ろすことで、気分良くリラックスして新たな一日を迎えて頂きたく存じます。
さて本日は、カレンダーの機構について、お話をさせていただきます。
カレンダーは通常、夜の12時に切り替わりますが、その瞬間をしっかりとご覧になった事はございますか。
パチっと目にもとまらぬ速さで替わるお時計もあれば、ゆっくり移り行くお時計もございます。
機械の構造により切り替わり方は様々でございますが、この動作を行なっているのは日送り車と呼ばれる、
大変繊細な歯車でございます。
修理を承るお時計の中には、「カレンダーの切り替わるタイミング不良」という症状がございます。
原因は先ほど申し上げました歯車の位置関係がズレたり、歯が欠けたり、送るための爪が折れることで、
発生する事が一般的でございますが、そもそもなぜこのような状況に陥るのでしょうか。
もちろん部品の経年的な劣化による強度不良により、部品が上記のように破損してしまうことがあります。
それとは別に、カレンダーの操作に誤りがございますと、同じ不良を起こします。
冒頭で、「カレンダーは夜の12時で切り替わります」と申し上げましたが、実は機械の中では夜12時の、
4時間ほど前より複数の歯車が噛み合い、日付けを送る準備をしています。
この時間帯に【カレンダーの早送り】を行なってしまうと、タイミング不良を発症することがあります。
また、12時を超えましてもしばらく噛み合っている機械もありますので、日付けが変わる前後4時間は、
早送りの操作を行われないように、お気をつけくださいますよう、お願い致します。
その対策として、現在お時計の中で表示されている時刻は【お昼】か【夜】を確認すると良いでしょう。
※確かめるには、針をしばらく回して頂き、日付けが変わった後から12時間経過すればお昼となります。
このようにすることで、カレンダーの早送り禁止時刻を避けて、日付けの操作を行う事が可能です。
カレンダーの不具合はその他に、【半分ズレて表示される】、【切り替わろうとして元の日付けに戻る】、
【2~3日に1度切り替わる】などもございますが、全て日送り車の不良が原因でございます。
位置関係のズレにつきましては、機械を分解して歯車を修正する事で改善が可能でございますが、
その他の症状につきましては、部品自体の交換が必要になります。
もしも切り替わるタイミングをご覧になるようなことがありましたら、
1日の終わりにきちんと変わるかご確認ください。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
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お客様、気温が低下していますので、暖房をご使用なさる機会が増えると存じます。
乾燥の原因にもなりますので、こまめに換気を頂き、お身体の調子を崩されませんよう、
ご自愛の程、お願い申し上げます。
時計修理工房 近藤