第239号:機械油の種類。

件名 :第239号 :機械油の種類。
時計修理工房の近藤でございます。

いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、鍵を回した際に、重たいと感じられたことはございませんでしょうか。
回したり、挿したり、折り曲げるなど、可動させる部分には潤滑油が使用されていることがございます。
油でございますので、徐々に乾いたり、変質することがございまして、場合によりましては可動が渋くなり、
重たい、もしくは引っ掛かりがあるとお感じになられる場合もあろうかと存じます。
改善には、専用の潤滑油を差していただきますと、おおよそ改善をするかと存じますので、必要に応じて、
ご対応いただけますと良いかと存じます。

さて本日は、腕時計に搭載されているムーブメントに使用する機械油のお話をさせていただきます。
腕時計のムーブメント(機械)の部品はネジまで含めますと、100個から、多いモデルで200個を超えます。
また、それぞれの部品を効率よく動作させるために、潤滑油が使用されています。
私どもは、機械油と呼んでおりまして、部品同士の接合部や、歯車の軸の摩耗を軽減する役割がございます。
機械油は、いくつか種類がございまして、通常は2種類、多いもので4種類を使い分けて使用いたします。
間違った箇所、量を注油しますと、正常に動作しなくなる恐れがございますので、経験と技術が必要です。
弊社では特に注意をしながら、取り組んでおります。

機械油の使い分けにつきましてはさまざまで、時刻操作の時にしか動かない箇所の部品につきましては、
動いている時は柔らかくなり、動かない時はグリス状に変化する特性がある油を使います。
振り子の役割を担うテンプ部分は、高速に動作するため、比較的粘度の低い、抵抗の少ない油を使用し、
動作の妨げになることなく、潤滑するようにいたします。
その他クロノグラフと呼ぶストップウォッチ部分に使用する油や、ゼンマイなどの力が加わりやすい部分に、
使用するものもございます。
機械油は、4年前後で乾き、潤滑性能が徐々に低下する傾向がございますので、各メーカーや、ブランドは、
定期的なオーバーホールメンテナンスにて、分解洗浄、注油を推奨されています。
そのため、弊社でも4年に1度のスパンで、点検をお勧めしており、必要に応じて修理をご提案致します。
部品を保護するための機械油でございますので、変質した状態で使用し続けますと、部品が摩耗したり、
破損する原因にもなります。

良いコンディションでご使用いただくためにも、定期的なメンテナンスをご検討ください。

以上でございます。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。

冒頭で申し上げました、鍵を回した際の重さは、鍵穴の中にあるシリンダーの油切れが原因でしょう。
鍵穴に注油なさる場合は、専用品を選定くださいますよう、お願い申し上げます。

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お客様、黄砂の飛来が話題となっており、窓口がある名古屋市西区でもその影響は確認できます。
目のかゆみや、鼻水、くしゃみなどを引き起こす場合がございますので、ご注意いただきながら、
お過ごしください。

時計修理工房 近藤

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