第246号:梅雨入り。

件名 :第246号 :梅雨入り。
時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。 
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、雨の予報により、ご予定を変更なさいましたでしょうか?
季節は梅雨入りの頃でございまして、沖縄から東海までは既に入り、これより関東にも掛かるでしょう。
雨は、私たちの生活には欠かせない存在でございますが、時に野外での行事やお仕事などに差し支えます。
自然現象でございますので、仕方がないことですが、予定を変更するのであれば予備日を作っておきますと
その後の段取りが比較的スムーズでございますので梅雨の時期は特におすすめいたします。

さて本日は、湿気、水分がお時計に与える影響についてお話しをいたします。

【ケース、ベルト(ブレスレット)について、】
腕時計のほとんどは金属製であり、その中でもステンレススチールを用いたモデルが多いかと存じます。
ステンレスは、鉄に10.5%以上のクロムを含有した、錆びにくい合金であり、そのほかモリブデンや、ニッケルなどが含まれる場合もございます。
この配合の比率で、耐食性や、耐磁性などが変わりますので、各時計メーカーは慎重に選定なさいます。
裏蓋とケース本体の隙間や、ベルトのコマとコマの隙間、ピンの辺りに、湿気や水分が滞留しますと、錆びて、腐食する原因となりますので、雨の日にご使用いただいた後は、しっかりと乾燥することを、おすすめしております。
ステンレスは錆にくいイメージがございますが、実は酸素に触れなくなると表面の酸化被膜が失われ、腐食の原因となります。

【リューズについて】
時刻操作を行う際に、リューズと呼ぶツマミを操作いただくかと存じますが、湿度が高い場所などで、
操作を行った場合、隙間から本体内部に湿気が混入する恐れがございますので、注意が必要です。
長い時間をかけて、機械とリューズを繋ぐ巻真が錆びてしまい、折れてしまう場合もございます。

【文字盤について】
文字盤は、金属の板にシルク印刷などが施されており、湿気に弱く、変色、腐食の原因となります。
一度色が変わってしまいますと、交換もしくは再印刷(リダン仕上げ)を要します。

【針について】
針自体もそうですが、視認性を高くする夜光塗料が特に水分に弱く、湿ってしましますと剥がれや、
膨れ上がるなどの症状を起こし、交換もしくは、塗り直しが必要となります。

防水性が備わったお時計でも、混入をしてしまいましたら、致命的な状態になる恐れがございます。
今後、曇りの症状が発生するなどの事態になりましたら、早急に修理をご検討ください。

以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

雨に見舞われ、お洋服やお時計、あるいは水溜りなどでお足元が濡れてしまいうこともあろうかと存じます。
梅雨の季節は、タオルや折り畳み傘などを常備していただきますと、活躍すると存じます。

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お客様、冷房の温度を必要以上に低くしますと、お身体が倦怠感に見舞われる場合がございますので、
調整には特にお気をつけくださいますようお願い申し上げます。

時計修理工房 近藤

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