第263号:時計は寒がり。

件名 :第263号 :時計は寒がり。
時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。 
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、まいとし冬支度はいつ頃から始められますでしょうか。

季節は秋となりまして、気温が徐々に低下していますので、そろそろ衣替えの頃かと存じます。

突然の寒波などにより、慌ててご支度をなさいますと、どこへ仕舞ったか忘れていたり、不足が生じるなど、
大変な思いをなさることを懸念しております。

お洋服のほか、スタッドレスタイヤの点検や、暖房器具の試運転、お洋服のクリーニング、カーペットの交換など、
冬支度につきましても、お早めに取り組んでくださいますようお願い申し上げます。

いましても、あとでしても、かかる時間は同じでございます。

さて本日は、腕時計の冬対策についてお話しをいたします。

腕時計は、10度以下などの低温状態になりますと、動作の停止、遅れ方向の誤差などが起きやすくなります。

クォーツ(電池式)のお時計などは寒さによる通電不良、
そして機械式(自動巻き、手巻きなど)については、
低温による機械油の粘度不良などが原因として考えられます。

機械油は、-25度まで下がると粘度に影響が出ると言われておりますが、これはフレッシュな状態の性能で、
ご購入や、オーバーホールからしばらく経過しますと、劣化などで変質し性能が下がってしまいます。

そのため、-25度に達しなくても一時的な停止、遅れなど、動作に影響を及ぼす場合がございます。

このような症状が発生しましたら、まずは常温に戻すことで動作が改善するか確認するのが良いでしょう。

この際、手で握っていただくなどをして、ゆっくりと温めてください。
※ストーブなどので高温にさらすことは、他のトラブルの原因になるため控えてください。

すぐに症状が無くなれば問題ないかと存じますが、改善しない場合や、毎日のように頻繁に起こるときは、
修理や、メンテナンスが必要かと存じます。

低温異常が見受けられる場合、基本的にはオーバーホールなどの機械の分解修理が必要になるかと存じます。
クォーツに関しては動作を制御している回路部品や、ムーブメント一式の交換が必要になる場合もございます。

見積もりにつきましては、機械の状態により前後いたしますので一度お預かりをして検査をしておりますが、
お問い合わせいただけましたら、過去の、ほかのお客様のお手伝いをさせていただいた実績を参照して、
ご案内することも可能でございます。

以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。

オーバーホールは、低温異常や、そのほかの症状の予防策としても有効でございますので、最後の実施から、
4年以上経過している場合は、是非ご検討くださいますようお願い申し上げます。

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ぜんぶやると大変、というのは心当たりがございますので、1枚だけ上着を出してみてください。

時計修理工房 近藤

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