第324号:手放さなくてよかった。

件名 :第324号 :手放さなくてよかった。
お客様、過去に「やっておいてよかった」と思われた事柄はございませんか。
逆もしかり、「やっておけばよかった」と思われることもございませんか。


わたくし近藤は、後者の方が多くて、たまに自分にがっかりしますが、
そのぶん多くを学び、次は失敗しないように、気をつけて生活をしています。


未来のことを想像しながら行動するのは難しく、おおよそ結果がはっきりした後に、
こうした方がよかったのではないかという考えになりますので、後者の方が多いと感じます。


余裕を持ってメルマガを書けばよかったと、期日が迫って焦る、時計修理工房の近藤でございます。
いつもこのメールをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。


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■本日は、腕時計の修理における「やっておけばよかった」をお話しいたします。
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窓口で「故障する前に、オーバーホールをしておけばよかった」とお声をいただくこともございます。


オーバーホールしていても発生する不具合はございますし、していなくても正常に動くこともあり、
先ほど申し上げました通り、結果がはっきりした時点で、思い浮かぶ言葉と存じます。


お困りの場合は弊社が元通りのコンディションに仕上げますので、状態がどうあれ、お任せください。
(くれぐれも、ご自身を責められないようお願いいたします。)


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機械式のお時計で一番多い「しておけばよかった」は、ゼンマイの交換かと存じます。


個体差もありますが、ゼンマイは10年前後で寿命を迎えて、切れてしまうことがございます。


そのため、ご購入から10年経過している状態でオーバーホールをご相談いただくときは、
必須ではございませんが、ゼンマイ交換をお勧めしております。


もちろん内部を拝見して、交換が必要と見たときは交換をご提案いたしますし、
修理やメンテナンスの後にすぐ切れてしまった場合は、再修理を承るようにしております。


このようなことがないように、お預かり時に、
ご購入時期や、最後のメンテナンスからの経緯などを、お伺いしております。


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電池式のお時計で一番多い「しておけばよかった」は、電池交換ではないかと存じます。
寿命を迎え動作が停止したあと、電池内部の液が漏れ出し、影響を及ぼすことがございます。


しばらく使用しないので保管して、次の出番の時には電池交換のみでは動作しないという事例が多いため、
電池を抜いて保管をしていただくか、使用なさらなくても定期的に交換することをおすすめしております。


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ケースやブレスレットなどの外装の研磨仕上げもその対象で、お時計をメンテナンスする際に合わせて、
小傷も消してもらえばよかったと、納品時にお話しをいただくことがございます。


オーバーホールや、修理作業の際は、外装の研磨仕上げにて小傷を除去する作業も合わせてご検討ください。
とはいえ、思い出の傷もあろうかと存じますので、慎重にご判断いただけますと幸いです。


以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。




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【近藤の一言】


年に数回、苦しい時もこの時計を手放さなくてよかったと仰るお客様とのご縁をいただきます。


長い人生で、誰しも苦しい状況が訪れますが、その中でこの時計だけはと覚悟を決めて、
所有を続けられたこと、そして、その大切なお時計をお任せいただいたことに、感謝しております。


お時計が心の支えになっているのでしたら、この業界でお仕事をさせていただく身としては、
大変喜ばしく思いますし、またそのようなお品に携わらせていただけることに誇りを感じます。


もしお時計を手放されても、私たち時計修理工房は
お客様とのご縁を続けさせていただけたら、とても嬉しく思います。


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▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下のURLより承ります。
https://www.w-repair.jp/inquiry/


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「何かを始めるのに最適なのは、今である」と偉い人が仰っていたそうです。
痛みは過ぎてから来ますが、それを防ぐのは、ほんの僅かに心が動いたときかもしれません。
私たち修理工房は、お客様の日々のご選択、ご決断を支持いたします。またお話をお聞かせください。


時計修理工房 近藤

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