こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
今夜のお便りを差し上げます。
お客様、近頃お時計のリューズを触られましたか?
お時計により、リューズを操作してゼンマイを巻いたり、時刻を合わせる頻度は様々と存じますが、
少なくとも1ヶ月に1度は触れる機会があるのではないでしょうか…
クォーツのお時計につきましては、日差があまり生じない為、カレンダーの操作がなければ、
それほど触る機会は無いと考えます。
しかし長らく触らないと固着する事もありますので、ご注意いただけますと幸いです。
さて本日は、リューズのねじ込み不良対策についてお話をします。
お客様のご愛用のお時計は、時刻操作を行うリューズが、ねじ込み式のお時計でいらっしゃいますか。
もしもそうではない場合は、この度の話は当てはまりませんが今後の為にもご覧いただけますと幸いです。
ねじ込み式のリューズは、お時計の気密性を高め、防水性能を向上するために開発、設計されています。
他には、上下左右の負荷に対する強度や、防塵性を高める為の機能でもあると考えます。
また、構造がシンプルで、リューズと受け側のチューブのねじ山が噛み合うことで固定が可能となります。
しかし、長年ご愛用いただいているお時計のリューズは徐々にねじ山が摩耗しねじ込み量が浅くなります。
それ以上に摩耗が進みますと、固定ができなくなり、気密性が低下することで、防水性が失われます。
ねじ山が噛み合う部分は、擦れるため、いずれは摩耗はしてしまいますが、少しの事を気をつけるだけで、
リューズやチューブなどの部品の寿命を伸ばすことが出来ます。
大切な3つの事をご紹介致します。
1、【ねじ込みや開放、時刻操作時は、必ず腕からお時計を外す。】
装着したままの巻き上げや時刻操作は、リューズの角度が斜めになりチューブや巻真に力が加わります。
そのため、ねじ山に負担がかかることで、不良の原因になります。
(巻真:お時計の機械とリューズを繋いでいる棒状の部品)
2、【ねじ込みを一巻きづつ目視する。】
リューズのねじ山は大変細かく、精密であるため、少しでも噛み合い不良を起こしたまま、ねじ込みますと、
あっという間にネジ山が破損します。
そのため一巻き、一巻き確実にねじ込まれている事を、確認しながら回していただきたく存じます。
3、【必要以上に力を加えない。】
最大までねじ込むとそれ以上は、リューズを回転させられなくなります。
人の心理では出来る限り強く閉めようとしますので、最大までねじ込まれた状態から更に力を加えて、
ガチガチに固定しようとするのです…
この状態では、常にねじ山に強いテンションが掛かる状態となるため、摩耗や、破損の原因となります。
以上の3つを気をつけてご使用いただけますと、リューズの寿命を長くする事が可能でございます。
-その他には、リューズ内側のパッキンが不良を起こす事で、負荷がかかり操作が重いので強い力が必要。
-リューズに塗られているシリコンが減少することにより潤滑できず、ねじ込むときにゴリゴリという、
感触になっている。
などにつきましても、不具合の前兆でございます。
そのような時はパッキンの交換やシリコンの塗り直しを行う事で早期対策、解決ができることもあります。
悪化する前に修理をご検討ください。
以上でございます。
先日よりご案内していました、簡易研磨の無料サービスは、本日迄に127名のお客様にご案内致しました。
※こちらにつきましては、6月10日をもちまして受付期間は終了致しました。
お時計をお任せくださったお客様につきましては、この場をお借りして、改めて深く御礼を申し上げます。
大切なお時計をお任せくださり、誠にありがとうございました。
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全国各地で梅雨入りを迎えています。
お足元が濡れる状況が続きますので、転倒などには十分にご注意ください。
時計修理工房 近藤