第132号:部品が摩耗する原因は…

件名 :第132号:部品が摩耗する原因は…
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

先日より重ねてご案内しています、【簡易研磨仕上げ無料サービス】のキャンペーンにつきましては、
現時点で98名様以上にお申し込みをいただいており、順次無料郵送パックの配送を実施しています。

毎週のご案内で恐れ入りますが、大変ご好評いただいているキャンペーンでございますので、
終了するまでの間、お知らせとご報告を繰り返させていただきます。

たくさんのお問い合わせ、誠にありがとうございます。

さて本日は、お時計の機械内部にある、部品の【摩耗の原因】についてお話しをいたします。

機械式のお時計は、ゼンマイを巻き上げ、反発する回転運動を原動力に動作する仕組みになっています。

搭載されている機械には、スムーズに動作するように、様々な種類、性質の機械油が使用されていまして、
その種類は、2〜3種類、時には4種以上となります。

これは、早く往復運動する振り子の部分には粘度の低い機械油、ゼンマイなどの強い力が加わる部分には、
粘度の高い機械油を使用するなどして、動作を妨げず、最大の性能を発揮させる為でございます。

機械の型番毎に用意されている、分解修理に関わる要領書のような書類があり、そこに記載のある指定の、
機械油を使用するのですが、先週メルマガでご紹介させていただいたコーアクシャルや、先日お話しした、
ゼニスのエルプリメロなどの特殊な機械は、使い分ける機械油の種類や、量が誠にシビアでございます。
指定の機械油が入手できない場合は、オーバーホールを承れない場合もあるほど、重要な役割であります。

部品が摩耗する原因は、経年がほとんどではございますが、上記でお話しした機械油が減少することで、
部品が保護できなくなり、摩擦が増え、部品同士が削り合うような状況になることも多くございます。

▼部品の摩耗が、他の部品に与える影響。
摩耗が原因で動作や、機械、部品に影響を及ぼすのは、摩耗した金属の粉が機械内部で広がることです。
なぜかと言いますと、摩耗した金属の粉は、歯車の軸が収まる人工ルビーの受石の隙間に入ることで、
軸をガタガタに摩耗させてしまい、歯車自体が左右にブレるようになりましたり、軸が折れることで、
動作が停止したりと、様々な不具合が発生します。

また、受石の穴や、土台となる機械に開けられた受穴が拡張されてしまう可能性もあり、場合により、
修理を試みても、修復できなくなることもございます。

比較的新しいお時計にはあまり見受けられませんが、20年以上ご愛用いただいているお時計に関しては、
見受けられることがありますので、一度点検のみでもご検討頂けますと、お時計の為でございます。
(点検のみでも承っていますので、ご希望の場合はお気軽にお申し付けください。)

また、歯車や受石が交換できる場合は、何の問題もございませんが、長らくご愛用いただいているお時計は、部品の供給数が減少していたり、場合によりましては、生産終了、供給中止になっていることもあります。
その場合も修理不可能と判断するしか無くなってしまいますので、早めのメンテナンスをお勧め致します。

以上でございます。

※簡易研磨仕上げ無料サービスは、4月15日まで受付をしています。

以前ご使用なさっていて、現在は保管されているお時計や、ご友人やご家族のお時計にも適応できます。
是非この機会に、修理、メンテナンスをご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

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お客様、近頃気温が徐々に高くなって来たと存じますが、お住まいの地域では如何でしょうか。
しかし、夜は昼間と一転して冷え込みます。
お風邪を引かれませんよう、引き続きご自愛くださいますよう、お願い致します。

時計修理工房 近藤




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