第164号:文字盤の傾き

件名 :第164号:文字盤の傾き
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、唐突で恐れ入りますが、近頃お身体の姿勢を意識なさいませんでしたか。

お仕事中の姿勢や、お食事の際の姿勢など、生活の中で背筋を伸ばされることなどは多いと存じますが、
意識してその体勢を保つことは意外と体力を使います。

体幹が傾いてしまいますと、肩こりや腰痛などへの影響もあるようでございますので注意が必要です。
また、これよりさらに気温が低くなり、姿勢は無意識のうちに前のめりになることがございますので、
その辺りも意識していただき、健康な毎日をお送りいただけますと幸いです。


さて本日は、お時計の文字盤の傾きにつきまして、お話をいたします。

ご経験が無い場合は、あまりピンと来ないかと存じますが、お時計の文字盤は傾くことがございます。
この症状は、文字盤を固定するための脚が変形したり、折れることで発生いたします。

経年的な劣化や、断続的な振動、遠心力なども挙げられますが、多くは衝撃による破損でございます。

お時計を落とした、装着中に腕をポールや、建物、あるいは机などにぶつけたなどの不慮の事故により、
発生したという事例が多くございます。

一般的な男性用の腕時計は平均150gくらいの重量がありますが、仮に1mの高さから落下した場合、
少なくともお時計の重量の25〜30倍の衝撃が加わることになりますので、この度挙げました、
文字盤の足や、機械を固定している精密なネジ、歯車の軸などは思いのほか簡単に折れてしまいます。

もちろん現代の腕時計はある程度の衝撃には耐えるように設計されていると存じますが、人と同じく、
打ち所によりましては致命傷になることもございますので、くれぐれもご注意いただきたく存じます。

改善には、文字盤の足を再度取り付ける必要がございますが、接着と溶接、2種類の方法がございます。

文字盤の構造や素材、使用されている塗料などによりご案内が異なりますので、一概には申せませんが、
溶接の方がしっかりと固定することができますので、優先してご提案を致します。

また、同時に文字盤上に配置されているメモリや数字などのアワーマーカー(インデックス)なども、
外れてしまうことがございますが、こちらも再取り付けなどの修理のご案内が可能でございます。

以上でございます。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

お時計は姿勢(傾き)によって、精度(正確さ)が変わる場合がございます。

置いておくと調子が良いのに、装着すると遅れ、進みが発生するなどの場合は、
姿勢差が大きくなっている場合がございますので、調整が必要でございます。

お時計の姿勢差調整も弊社にお任せください。


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お客様、近頃暖房が効いた施設が多くございますが、同時に室内の空気が乾燥していることがあり、
知らぬ間にお身体より水分が抜けてしまいます。
そのため、必要に応じて水分補給をしていただき、ご自愛くださいますよう、お願い申し上げます。

時計修理工房 近藤

この記事を書いた人