第185号:西向く侍

件名 :第185号 :西向く侍
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。

今夜のお便りを差し上げます。

お客様、西向く侍という言葉に聞き覚えはございませんか。

1年の12ヶ月のうちで、小の月を覚えるための、ことば遊びとして知られる【西向く侍】、
その言葉の通り、(2月、4月、6月、9月、11月)が、31日まで無い月となります。
なぜ侍が11月かと申しますと、武士であり、士の部分が漢数字の十一(11)を組み合わせ、
作ることができるから、と言われています。
このような語呂合わせがございますと、覚えやすく便利かと存じます。
迷われた際には、是非ご活用ください。

さて本日は、お時計の永久カレンダーにつきまして、お話しをさせていただきます。

永久カレンダーのほとんどは、パーペチュアルカレンダー(Perpetual calender)と表記されています。
この機能は、【大の月】【小の月】そして4年に1度訪れる【閏月】の翌日でも、月の初めの1日を、
きちんと表示します。
こちらは、月末や、月初めに都度日付を修正する必要がない、カレンダー表示の中ではもっとも複雑な、
構造(機構)とされています。
通常の永久カレンダー機構のお時計は、2100年2月28日まで無修正で動作するように設計されており、
中には、2499年までカレンダーの操作をする必要がない、優れたものも存在いたします。
2000年以降、電池式(クォーツ)のお時計は、電子回路にカレンダーのデータを記憶させることで、
永久にズレることなく作動するモデルが増えてまいりました。
また、電波ソーラーのお時計につきましては1日に最低2回、時刻の電波を強制的受信することで、
カレンダーどころか、1分、1秒までもズレることがなく動作するようになっております。
近年これほどまでに技術が発展しますと、永久カレンダーが当たり前のように製造をされていますが、
元を辿りますと17世紀より開発が始まり、現在も有名な高級時計ブランドであるブレゲ(Breguet)が、
数十年の歳月を経て、1827年に完成させた機能と言われております。
それも、現在のように電池や、回路すらもない時代でございますので、原動力は手巻き式のゼンマイで、
機能は歯車とその組み合わせで、この機能を作動させています。

こうした歴史もお時計の魅力の1つと考えております。

現在販売されている最新の機械式時計の中にも、この永久カレンダーが備わったモデルがございます。
ご興味がございましたら是非、一度販売店様でご覧いただけますと幸いです。
もしも永久カレンダーのお時計をご所有で、日付の表示がズレてしまいましたら弊社にご相談ください。
4年に1度の閏月を計算して、再設定させていただきます。
以上でございます。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。

※簡易研磨仕上げ無料サービスは、4月30日まで受付をしています。
以前ご使用なさっていて、現在は保管されているお時計や、ご友人やご家族のお時計にも適応できます。
是非この機会に、修理、メンテナンスをご検討くださいますよう、お願い申し上げます。
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お客様、昼間は暖かくなってまいりましたが、夜は一転して冷え込みます。
夜にお出かけなさる場合は、防寒対策をしていただき、
ご自愛くださいますよう、お願い申し上げます。

時計修理工房 近藤

この記事を書いた人