| 件名 : | 第231号 :価格と価値。 |
時計修理工房の近藤でございます。 いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。 今夜のお便りを差し上げます。 お客様、唐突で恐れ入りますが、自分にしか価値の分からない物をお持ちではないでしょうか。 お住まいやお車などの形があるものや、手段や考え方や想いなど、形のない物でも結構でございます。 それは、ご自身の感覚でしか価値をはかれないものではないでしょうか。 もちろん同じ感覚をお持ちの方も、世の中にはいらっしゃるとは存じますが、狭く深くを追求した結果、 その価値がわかる人の数は、しだいに少なくなる傾向がございます。 このようなものは、多くあるわけではございませんので、これからも大切にしていただきたく存じます。 さて本日は、腕時計を修理する価値について、お話をいたします。 1週間に一度は「この時計にこれだけの費用をかける価値があるか」とお尋ねいただくことがございます。 弊社は、ブランド問わず修理を承っておりますので、お預かりするお時計の価格もさまざまでございます。 また、時にはその腕時計の購入価格と同じくらいの費用を要する場合もございます。 そのため、ご購入から10年、20年と経過しているお時計の修理見積もりが、想像していたよりも高額で、 修理を実施なさるか、見送られるか判断に悩まれる方もいらっしゃいます。 これは当然のことと考えておりまして、長らく使用して傷んでしまった腕時計にこれまでの費用をかけて、 使用し続けるという選択は、よほどそのお時計に愛着や、思い入れ、思い出が無いと、難しいと存じます。 悩まれる方のほとんどが、現在この時計はどのくらいの金額で取引されているかを、気になさる傾向にあり、 その価格と、修理費用が吊り合うかでご判断をいただいております。 この指標はとてもわかりやすく、大切かと存じますので、わたくし近藤も1つの基準として考えております。 タイトルでもある通り、価格と価値は一緒にされがちでございますが、実は意味が大きく異なっています。 価格は、物やサービスに支払う金額であり、価値は、物やサービスが自分に与えてくれるものと申せます。 つきましては、腕時計を修理することで、自分にとってどのような価値があるのかをお考えいただけますと、 考えやすいのでは無いかと存じます。 仕事の苦楽を共にした経験がある、憧れていた腕時計をやっとの思いで購入できた、大切な人から贈られた、 お父様から受け継いだ、あるいは形見のお時計など、理由は様々かと存じます。 資産としての価格も大切ではございますが、お客さまの視点でしか分からない価値も尊重していただき、 ご判断をいただけますと良いご選択をいただけると存じます。 それでも答えが出ない場合は、一旦保留にしていただき、後日改めてご検討いただいた方が良いと存じます。 弊社は、お時計の検査や修理の見積もりまでは、無料で実施しておりますので、修理やメンテナンスを、 ご検討いただいている場合は、お気軽にお申し付けください。 以上でございます。 最後までご覧くださり、ありがとうございました。 ▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下URLより承ります。 ▼過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます。 お客様、2月も中旬となり、しだいに花粉も漂いはじめます。 花粉症などでお身体の調子を崩されませんよう、早めに対策をしていただき、ご自愛ください。 時計修理工房 近藤