第276号:腕に鳴ります除夜の鐘。

件名 :第276号 :腕に鳴ります除夜の鐘。
お客様、最後に除夜の鐘を聴かれたのは、何年前のことでしょう。

大晦日に、お寺などにゴウンと響く除夜の鐘は、悩みや苦しみを断ち切る力があると伝えられています。

お寺によりましては、参拝者に鐘を撞かせてくださったり、108回を超えて撞くところもあるようです。

もしも、数年除夜の鐘をお聴きでない場合は、大晦日にお寺に足を運ばれても良いかと存じます。

いつもメールマガジンをご覧くださり、誠にありがとうございます。

小学生の頃まで、大晦日はどうしても除夜の鐘を1番最初に撞きたくて、午後8時ごろから並んでいた、
その行為自体が煩悩かもしれなかった、時計修理工房の近藤でございます。

さて本日は、お寺の鐘にちなんで、腕時計のミニッツリピーターについてお話しをいたします。

ミニッツリピーターとは、腕時計に表示されている時刻を、音で教えてくれる機能のことでございます。

目覚まし時計や、デジタル時計が珍しくない現代では、時計から音が鳴ることを不思議に思われないと存じます。

しかし、ミニッツリピーターは、目覚まし時計のように決められた時間に起動するわけでも、
デジタル時計のように電気で音を鳴らす機能でもございません。

機械に搭載されているハンマーが、それぞれの鐘を鳴らし、時刻を教えてくれるアナログの機能でございます。

ケース横のレバーやボタンを操作しますと、搭載されているハンマーが、高音と低音に調律された鐘を鳴らし、
時刻を告げるタイプが一般的でございます。

腕時計という小さい空間に、正確な時刻を音でお知らせする機能を搭載するには、高い技術力が必要です。

そのため開発や、製造に永い年月や、コストを要するため、ミニッツリピーターを搭載している機械式時計は、
高価なモデルもございます。お家どころか、お寺が建てられるかもしれません。

ミニッツリピーターは、世界3大複雑機構の1つで、100を超える部品を組み合わせる必要がある他に、
素材や厚みなどにより音の質が変化する非常に繊細な構造でございます。

そのため、製作には熟練の職人さんでも数百時間の作業期間が必要になると伺っております。

毎月たくさんのお時計に携わらせていただいている私もミニッツリピーター搭載のお時計は、
記憶にあるのは2つしか拝見しておりません。

稀に腕時計のブティックに展示されている場合もございますので、機会がございましたら是非ご覧ください。

お時計に関する症状の事例や、メンテナンスの時期に関しては、今後もわたくし近藤がお知らせいたします。
ミニッツリピーターほど正確も、美しい音でもございませんが、毎週メールで通知を鳴らしますことお許しください。

以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

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お客様、今年も大変お世話になりました。
良いお年をお迎えくださいますよう、スタッフ一同、お祈りしております。
本年はここで、仕事納めとさせていただきます。新年は、5日から。

時計修理工房 近藤

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