こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
今夜のお便りを差し上げます。
お客様は、腕時計をご使用になられる時には【右手】【左手】のどちらにはめてご使用なさっていますか。
弊社の窓口で拝見しますと左手にはめてご使用なさっている方の方が、圧倒的に多いことがわかりました。
ご使用方法は人それぞれでございますので、どちらの腕にはめられていても大いに結構でございますが、
本日は、腕時計が左手に装着されやすくなった理由を、少々詳しくご紹介させていただきたく存じます。
18世紀前半までのお時計は非常に重く、大きな構造をしていましたので腕に装着することは困難でした。
その頃は懐中時計としてベストなどのお召し物のポケットに忍ばせ、時刻を確認する時には鎖で引き出し、
確認するという使用方法が一般的でございました。
現在では、ファッションの一つとしても上記のようなご使用方法をなさっている人もいらっしゃいますが、
当時はまだ、そのような構造のお時計しかなく、仕方がなかったようでございます。
18世紀末より懐中時計を小型化して腕時計が作成されるようになりますが、精密機器でございますので、
衝撃などには大変弱く、ちょっとしたはずみで部品が破損したり、駆動に関わる部品が外れ動作不良など、
日常的な振動や遠心力などの重力に起因するトラブルが多発していたようでございます。
そこで、当時の時計職人および時計販売店は、お時計にできる限り振動や衝撃などが加わらないように、
利き腕とは反対の腕にお時計を装着してご使用されることを推奨するようになりました為、設計の段階で、
ゼンマイを巻き上げたり、針を操作するリューズは左手の装着を前提に、3時位置につけられたのです。
しかし、1970年代頃よりクォーツやデジタル式など電子腕時計が普及すると状況は変わって行きます。
電子腕時計は部品点数が少ない上に、一部の部品に樹脂などを使用する事で、軽くて、丈夫な製品になり、
精度が格段に良くなったことにより、リューズを操作して時刻を合わせる手間もほとんどなくなった為、
右手に装着しても不便は無くなりました。
現代では、機械式のお時計でございましても、ある程度の衝撃には耐えうる性能を保持しているモデルも、
多くございますので、そのようなモデルは、どちらの腕にはめてご使用頂いても問題は無いと存じます。
現在となっては当たり前の存在となった腕時計でございますが、18世紀前半より様々な進化をしました。
いくら衝撃に強くタフなお時計であれ、精密機器でございますので、気にかけてご愛用頂きたく存じます。
お時計は衝撃が加わりますと、一般的には、大幅な遅れや、大幅な進みが発生するなどの不具合が出ます。
この不具合は部分的な修正で改善できる場合もございます為、精度不良でご不便を感じている場合は、
是非わたくし近藤までお問い合わせ頂きたくお願い申し上げます。
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12月になり、雪が観測される地域も増えて参りました。
格段と冷え込む外気に、お身体の調子を崩されませんようご自愛の程お願い申し上げます。
時計修理工房 近藤