こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
今夜のお便りを差し上げます。
お客様、お花見の季節でございますが、今年もお出かけになる予定はございますか。
本社窓口を構える名古屋では、桜の蕾が徐々に開いてきたように見受けられ、間も無く開花と存じます。
3月の下旬より、しばらくの間は綺麗な姿が楽しめると思います。
さて本日は、お時計の拭き上げにつきましてお話をさせて頂きます。よろしくお願い致します。
お時計は、日頃から腕に装着するものでございますので、多少なりとも汚れてしまうことがございます。
汚れの原因は、腕の皮脂や汗、外気に舞うホコリや、摩耗などによる金属の切り粉などが考えられます。
これが蓄積してしまいますとお洋服に黒い跡がついてしまいましたり、お時計自体の錆に繋がります。
過去にもお話致しましたように、ステンレスのベルトは酸化被膜に覆われていて、汚れが付着していると、
酸化被膜が壊れてしまい、そこから錆が発生、進行してしまう為、注意が必要でございます。
革ベルトにつきましては、大掛かりな洗浄やクリーニングの作業は難しい為、事前にクリームなどを塗り、
汚れへの対策を施す必要があると考えます。
お時計は日頃から、拭き上げたりするだけでも綺麗で清潔な状態を保てますので、お気づきの際などには、
実施していただけますと良いでしょう。
お時計専用の拭き上げクロスではなくても、傷がつかない素材でしたらメガネ用を代用しても良いですし、
画面用を代用いただいても構いませんが、磨き用のコンパウンドが含まれないクロスをご選択ください。
コンパウンドが含まれますと、艶にムラが出てしまいましたり鏡面部分がくすんでしまう場合があります。
ベルトのコマの隙間やケースと裏蓋の隙間、ケースとベルトの繋ぎ目の汚れは、なかなか手が届きません。
そのような場合は、ベルトを取り外したり、ケースを洗浄する必要がございます。
弊社では、リシャイナーと呼ばれる超音波洗浄器を使用してケースやベルトの洗浄作業を行っております。
ベルトはケースより取り外し、ケースは内部の機械を外した上で、洗浄することで、できる限り隅々まで、
綺麗にお仕上げできるように努めております。
上記のような方法で、外装を隅々まで洗浄致しますと4,000円~5,000円の費用を要しますが、
できる限り綺麗になりますので、汚れを気になさっている場合や、何らかの節目などで綺麗にしたいと、
お考えの場合は、是非ご相談いただけますと幸いです。
また、傷の除去をご希望の場合は、研摩仕上げと呼ばれる、外装のポリッシング作業をご提案致します。
深い打痕跡や深い傷は残るもしくは遜色の無いままとなりますが生活傷は綺麗に除去が可能でございます。
費用は、10,000円~15,000円、構造や素材によりましては20,000円前後要する場合もございますが、
汚れ、傷はほとんど改善ができると存じますので、お時計の変わり映えにご満足いただけると存じます。
以上でございます。
春になりますと、気温が徐々に暖かくなりますが、ご自宅や、お車の中で、お時計を保管いただく際は、
高温になることが考えられます。
お時計は、高温状況に晒されますと内部の機械油が変質し、本来塗布されない部分に付着するなどにより、
遅れなどの動作不良につながる場合がございますので、十分にお気をつけ頂きたく、お願い申し上げます。
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お客様、お出かけなさる際は突然の気候の変化にもご注意頂き、
お身体にはご自愛くださいますようお願い申し上げます。
時計修理工房 近藤