第315号:経年によるリューズの摩耗。

件名 :第315号 :経年によるリューズの摩耗。
お客様、唐突で恐れ入りますが、近頃、シューズの底をご覧になりましたか。


汚れを落としたり、お手入れをなさる際には、おおよそご確認をいただくかと存じますが、
すり減っている、小石が挟まっている、などの状態に気付かれる場合がございます。


特にすり減っている場合は、足首が傾いた方向に固定されてしまいますので、注意が必要です。


そのまま履き続けることで、膝に痛みが出たり、腰に負担がかかる場合もあると聞きます。
足腰を労られる際には、この部分にも配慮をいただけますと幸いです。


仕事用の靴は中敷きを入れて、履き心地を整えている、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。


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■本日は、腕時計のリューズの摩耗についてお話しをいたします。
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リューズとは、腕時計の長針、短針、カレンダーなどを操作するためのツマミの名称でございます。
またの名をリュウズ(竜頭)、クラウン、などと表現されることもございます。


この部品は、大きく分けて「引き出し式」と「ねじ込み式」があり、
本日は後者の「ねじ込み式」の摩耗について、お話しをさせていただきます。


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ねじ込み式のリューズは、その名の通りケース側から出ているケースチューブと呼ぶ受け側の部品に、
回転させながら押し込み、固定することで気密性を高めたり、破損を防いでいます。


しかし、ねじ山が摩耗したり、破損することで、ねじ込み量が浅くなってしまいましたり、
場合によりましては、完全にねじ込みすることができなくなります。


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原因の8割は、経年的な摩耗や金属疲労により、リューズと、受け側のケースチューブのねじ山が、
破損することでございます。


その他には、ねじ込みの角度を誤ることで、噛み合い不良が起こしたり、外部からの衝撃などにより、
部品自体が破損したり、受け側のケースチューブが、ケースから外れてしまうなどが挙げられます。


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【対策について】


摩耗に関しては、避けられませんが、丁寧にねじ込みの作業をしたり、定期的なメンテナンスにて、
汚れを除去することで、なるべく抑制することができると存じます。


また、シリコンを塗布することで滑りをよくすることで、負担を軽減することも有効でございます。


その他は、奥までねじ込んでから、必要以上に力を加えないように加減をしていただくことや、
角度に気をつけて、慎重に収めていただくことでねじ山の摩耗を抑制できると考えます。


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【改善について】


一度摩耗した部品は、修復ができかねますので、基本的には交換が必要になるかと存じます。


ほとんどの事例で、リューズと同時に受け側のケースチューブも摩耗、破損しているため、
基本的には、どちらも新しくすることをお勧めしております。


モデルによりましては、ミドルケースと呼ぶ、ケース胴体の部分一式交換する必要がございます。


近年では、ねじ山の修復するような技術が徐々に増えて来ていますが、まだ一部のモデルのみです。
全体的に実用化された時には、改めてメールマガジンでお知らせをさせていただきます。


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リューズの摩耗は、防水性にも関わりますので、ねじ込みができない場合はそのままにせず、
早めに修理をご検討くださいますよう、お願い申し上げます。




以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。




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【近藤の一言】


自動巻きや、手巻きのお時計は、頻繁にリューズの操作を行いますので、問題ございませんが、
精度の良い電波ソーラー式や、クォーツ(電池式)のお時計は、リューズの出番は稀であります。


操作を行う頻度が少なければ摩耗しませんが、逆に固着してしまうことがございます。


洗浄や、オイルを浸透させることで改善できることがほとんどですが、錆びなどが発生していますと、
固着の修理ができず、交換が必要になります。


そのため、リューズは最低でも1ヶ月に1度は操作していただき、固着を防いでいただきたく存じます。


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時には、慎重に作業をなさったり、周囲に気を使われたりして、神経をすり減らすこともあろうかと存じます。
お客様のお身体や、心は変えが効きませんので、お疲れの場合は、お早めに休息をお取りください。




時計修理工房 近藤

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