| 件名 : | 第335号 :砂漠より乾燥する国がございます。 |
お客様、冬に暖房をお使いになると、空気が乾燥することはご存知ですね。 しかし、空気を暖めるだけで、なぜこれほどまで乾いてしまうのでしょうか。 わたくし近藤が興味を持ちまして、調べ始めたところ、 私たちが「湿度」と呼んでいるものは、おおよそ「相対湿度」を指していることがわかりました。 相対湿度とは、空気中に存在する水蒸気の量を、同一の温度で飽和状態にさせるのに、 必要な量に対する割合で表したもの…だそうです。 例えば、気温が30度の時に水蒸気の量を飽和状態するのに必要な水分が10リットルとします。 しかし、気温が10度の時では5リットルで含みきれる最大限度に達します。 つまり、空気は温度により保てる水分量が変わってしまうのです。 日本の冬の昼間の平均気温は10度前後でございますが、この気温に対して湿度が30%の場合、 夏の30度前後の時で換算しますと、湿度がおよそ半分の15%前後になるということです。 なので、保てる水分量が少ない気温が低い冬に、暖房などを使用してお部屋の温度を上げますと、 さらに湿度の割合下がってしまい…そう、砂漠より乾燥するのは、日本の冬のことなのです。 この時期になりますと、乾燥により喉を痛めてしまう、時計修理工房の近藤でございます。 いつもメールマガジンをご覧くださり、誠にありがとうございます。 = ■本日は、腕時計の機械油の乾燥についてお話をいたします。 腕時計には数種類の機械油(潤滑油)が使用されており、ご使用頻度に限らず経年劣化を起こし、 徐々に乾燥、減少することで動作に影響を及ぼすことがございます。 各ブランド、メーカーでは、劣化や減少を起こし、メンテナンスが必要になるまでの期間は、 おおよそ3年から4年前後とご案内されております。 そのため、弊社でも同じ期間で点検や、メンテナンスをご検討いただくことをお勧めしています。 = もちろんお休みをいただくお時計と、毎日ご使用なさるお時計では、 後者の方が機械油の劣化、減少などが促進されます。 油が乾き始めますと、動作に負荷がかかることで遅れ方向の誤差が発生したり、 ゼンマイの持続不良、頻繁に停止するなどの症状が現れます。 電池式のお時計に関しては、消費電流が高くなり、すぐに電池が切れるなどの症状が発生いたします。 = 改善には、機械の分解掃除である、オーバーホールと呼ぶ作業が必要となることがほとんどで、 この作業では、機械の分解、部品の点検、洗浄、注油、再組み上げ、精度の調整などを行います。 お時計の機能に関する一通りの検査や調整を行い、コンディションを整える作業でございます。 細かく申し上げますと、非常に多くの項目がございますので、次の機会にお話をさせていただきます。 = オーバーホールの料金に関しては、お時計の構造や部品点数に応じて、お見積もりをさせていただきます。 高額なお時計でも、機械の仕様がシンプルであれば、メンテナンスはそれほど高くなりません。 しかし、廉価なモデルでも、搭載されている機械が複雑で立派な場合は、高額となることがございます。 近年では、部品の価格などが徐々に上昇傾向でございますので、前回のメンテナンスよりも、 少し高くなることもございますが、弊社としてはその上がり幅は最小限に収めたいと考えております。 = ご愛用のお時計は体の一部と存じますので、お身体と同様にコンディションを整えていただき、 不具合なくご使用いただきたいと存じます。 些細なことでも結構でございますので、不調に感じられる時にはお申し付けください。 以上でございます。 最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。 【近藤のひとこと】 お部屋が乾燥している時の対処法はいくつかございます。 1、加湿器を使用して湿度を上げる。 2、濡れたタオルや洗濯物を部屋干しする。 3、浴室のドアを開けて湿気を部屋に取り込む。 4、部屋でお湯を沸かす。 5、定期的に換気をする。 そのほかには、フローリングを水拭きしたり、水分をこまめに摂取して内側から乾燥を防ぐなど、 さまざまな対応策がございますので、ご自身や環境に合った方法で、ご自愛ください。 ▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下のURLより承ります。 ▼過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます。 お客様、季節的にはそろそろ暖かくなる頃ですが、また寒波が訪れる予報もございます。 お部屋だけでなく、お気持ちも乾いてしまわぬよう、潤いを大事にしてください。 時計修理工房 近藤