お客様、連休中はどのようにお過ごしでしたでしょうか。
ゴールデンウィークが明け、日常に戻られた方も多いかと存じます。
ご旅行などでリフレッシュされた方、ご家族との時間を楽しまれた方、
あるいは、連休中も変わらずお仕事をこなし、社会を支えてくださった皆様も、
それぞれ大切な時間を過ごされたことと拝察いたします。
私ども株式会社修理工房は、5日間の休業期間をいただき、5月7日(木)より営業を再開いたしました。
お休みの間に全国から届いたたくさんのお時計の荷解きや、頂戴したお問い合わせへのお返事など、
順次対応させていただいております。誠にありがとうございます。
お待たせしないように、可能な限り予定を詰めて、慎重に対応している修理工房の近藤より、
今夜のお便りを差し上げます。
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■本日は、精度調整(歩度)についてお話しをいたします。
まとまったお休みの後は、どうしても就寝や起床の時間がずれたり、お食事の時間が変わったりと、
人間の「体内時計」も少し狂いがちです。
実は機械式時計にも、このような「ペースが狂うとき」があり、「精度調整」が求められます。
機械式時計の心臓部には、「テンプ(振り子)」と呼ばれる車輪のような部品がございます。
この部分が極細のゼンマイ(ヒゲゼンマイ)の力で規則ただしく左右に往復することで正確な1秒を刻みます。
しかし、長年ご愛用いただく過程や、環境の変化などにより、お時計に「進み、遅れ方向」の誤差が発生します。
その際、私ども修理工房が取り組みますのは「精度調整(歩度)」という作業でございます。
具体的に申し上げますと、テンプの近くにある「緩急針」と呼ばれる小さなレバーを動かし、
振り子の往復運動の速度を調整します。
髪の毛1本分ほど動かすだけで一日の進み、遅れが数秒変わる、非常に繊細な工程でございます。
測定する機械上の数値だけではなく、実際に24時間動作させて、実測で確認することも行いますので、
調整を繰り返し行いますと、1週間以上お時間を要する場合もございます。
ご使用者様のご使用環境によりましても、誤差は異なりますので、機械上の数値と実測がずれる場合は、
日常生活のことをお伺いしながら、慎重に対応させていただいております。
「精度調整」は、オーバーホールなどのメンテナンスを行なった際に必ず実施いたしますが、
この作業のみをご依頼いただくことも可能でございます。
機械油の劣化などが原因で遅れが発生している場合は、調整しきれない場合もございますが、
おおよそお力になれると存じますので、誤差が気になるというときにはお気軽にご相談ください。
モデルにもよりますが、調整には10,000円前後の費用をいただきます。(納期は2週間前後)
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
【近藤のひとこと】
連休明けの工房は、お休み中に止まってしまった機械式時計のゼンマイを巻き上げるところから始まります。
昨日と本日の2日間で、約100件のお見積もりをご案内させていただき、
おおよそお休みによる遅れの解消の目処が立ってまいりました。
日常に戻るまで、今しばらくお時間をいただきます。
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お休みのゆったりとしたペースから、全速力へスイッチを切り替えると、お身体や心に負担がかかります。
しばらくは、ご自身の緩急針を少しずつ動かしながら、日常のペースを取り戻してくださいませ。
髪の毛、一本分くらいの違いで十分でございます。小さな違いが、大きな違いになる次第です。
時計修理工房 近藤