お客様、携帯電話やスマートフォンを防水性のあるパックに入れられたことはございますか。
プールや海に行くときは、貴重品や、スマートフォンなどを入れる防水パックが便利です。
スポーツ用品店や、海の家をはじめ、コンビニなどでも販売されているのを目にします。
むかしは、防水性のあるデジタルカメラで写真を撮っておりましたが、
現在はほとんどの方が、スマートフォンで撮影なさるかと存じます。
そのため、防水パックの需要は以前よりも増加しており、最近ではおしゃれなデザインを施したものなど、
様々な商品が販売されております。
先週の日曜日に、川に行く機会がございましたので、昨年購入した防水パックに携帯を入れましたが、
使用していない約半年間でパックが劣化しており、僅かですが水分が侵入してしまいました。
幸いスマートフォンは生活防水の機能を有しておりましたので、大事には至りませんでしたが、
たとえ半年でも劣化して、防水が効かなくなることを体験した、修理工房の近藤です。
いつもメールマガジンをお受け取りくださり、誠にありがとうございます。
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■本日は、腕時計の使用後に起きる、防水性のトラブルについてお話しをいたします。
夏本番となり、海やプールでのレジャーを満喫する機会が増えてきました。
そんな時に活躍するのは「防水仕様」の腕時計やスマートウォッチ、防水カメラなどのガジェット類です。
申し上げにくいのですが、「防水だから大丈夫」という油断は禁物でございます…。
実は、防水使用の製品であっても、使用後のケアを怠ると大きなトラブルにつながることが有ります。
時に注意すべきは、「塩素」や「海水」によるダメージで、今回は海やプールでの使用後に起きがちな、
トラブルの具体例と、その対策についてご紹介します。
「防水」なら、どんな水場でも耐えうると思われがちですが、防水性能はあくまで真水(水道水など)を、
基準にしたもので、海水やプールの塩素水は、異なる成分を含んでいるため注意が必要です。
防水時計などの製品は、ゴム製のパッキンやスクリュー(ねじ込み式)で密閉性を保っていますが、
これらの部品は時間の経過や、化学的な刺激によって劣化します。
特に海水に含まれる塩分やプールに含まれる塩素は、パッキンの素材を劣化させたり、
金属部分に錆びを引き起こす可能性がございます。
▼使用後によくあるトラブルの事例。
【1】防水性の低下。
一見問題ないように見えましても、パッキンが劣化していたり、内部に微細な塩分が残りますと、
徐々に水分が侵入しやすくなり、次に水に入った時に水没する可能性がございます。
【2】パーツの固着、操作不良。
海水に含まれるミネラル分や塩分が結晶化して稼働部にこびりつくことがあり、ボタンやリューズ(つまみなど)が、
押せなくなったり、回らなくなることもございます。
【3】見えない部分の腐食。
表面上はきれいでも、内部で徐々に錆が進行している場合もあり、特にクォーツのお時計の電池付近に腐食が起きると、
ショートのリスクもございます。
▼必要な対応。
(1)使用後は「真水で洗う」。
海やプールから上がった後は、すぐに真水でしっかりと洗い流すことがおすすめです。
表面ではなく、ボタン周りや、リューズ、ベルトの裏なども丁寧に洗っていただきますと、より良いかと存じます。
その後は柔らかい布で水気を拭き取り、自然乾燥させてください。
※この際、強い水流を当てますと水分が侵入する場合がございますので、ご配慮ください。
(2)定期的な「パッキンの劣化チェック」。
ゴム製のパッキンに関しては消耗品でございます。
1、2年に一度は時計修理店や、メーカーなどで、防水テストやパッキンの交換をおすすめいたします。
特に夏場に頻繁に水場で使用したお時計は、ワンシーズンごとに点検をするのが理想とされています。
(3)洗浄、注油。
リューズや、ボタンなどの可動部分の操作が重たくなったり、硬くなりましたら、
無理に動かさず時計修理店や、メーカーなどで、洗浄や注油を依頼することをおすすめいたします。
可動部分の滑りが良くなるだけでなく、内部の塩分や異物を取り除くことで、寿命を延ばすことができます。
(4)防水検査。
特に高価な防水時計や、ダイバーズウォッチなどは、年に一度の防水テストが推奨されています。
微細なパッキンの劣化でも、加圧テストを実施することにより、早期発見が可能で、
防水性が低下していれば、必要に応じてメンテナンスできます。
防水仕様のお時計は、正しく使い、定期的にケアをすれば、長く快適にご使用いただくことが可能でございますが、
メンテナンスを怠りますと、すぐに防水性が低下して、非防水の状態になってしまいます。
製造から20年以上経過しますと、金属疲労などで気密性が低下することで、防水性が低下することがございます。
そのような場合は、パッキン類ではなく、ケースや裏蓋などの交換が必要となることがあります。
夏のレジャーを安全に、そして長く楽しむために、ぜひこの機会に防水機器の状態チェックをしてみてください。
お時計の防水性に関するご相談は、いつでも承りますので、必要の際はお申し付けください。
以上でございます。
最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。
【近藤のひとこと】
レジャーを楽しまれる時に、携行品の防水性の確認も重要でございます。
日焼け止めなど、お身体のケアや対策も万全にしていただければと存じます。
日焼け止めに書かれている、「SPF」とは、サンプロテクションファクターの略称で、
これは、紫外線から肌をどれくらい守れるかを表しています。
SPF30と書かれている日焼け止めは、普通に日焼けをするまで20分かかる人が使用した場合、
20分×30=600分(10時間)日焼けを防げるという目安です。
PA(プロテクショングレードオブUVA)の表記は、日本で開発された表示で、
主に、紫外線に対する防御力の強さを表す等級でございます。
「PA+」から「PA++++」までの表示がございますが、プラスが多いほど高い効果があるようです。
しかし、効果が高いほど肌への負担も大きくなりましたり、白くなる、きしみ感がでるなど、
デメリットもあるようですので、使用時間やお肌に合ったご選択をお願いいたします。
▼弊社の無料郵送パックの申し込みは、以下のURLより承ります。
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▼弊社の口コミ、評価をお願いしております。
星の評価は、平均【星4つ】以上を目指し、日々努力しております。
お済みでない場合は、是非評価の程お願い申し上げます。
お客様、溺れたときに壊れてしまうのは時計だけではございません。
ご体調のこと、お気持ちのこと、溺れることに気付かないまま過ごしてしまうのが、
人間の弱いところです。少しでも息苦しくなっていたら、水面に上がってみましょう。
どうせ溺れますなら、幸せに溺れていただきたいと思う、今日この頃です。またお便りいたします。
時計修理工房 近藤