第182号:クロノグラフ

件名 :第182号 :クロノグラフ
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。

お客様、近頃、時間を計ることはございましたでしょうか。
お料理の調理に必要な時間や、移動に必要な時間、またお仕事や作業などを終えるまでの時間など、
さまざまな場面で計られることがあるかと存じます。
時間を記録に残しますとデータを元に、早めたり、遅めたり、今後の計画なども立てやすくなるかと存じます。
今後も計画通りに物事が進みますと幸いです。
さて本日は、クロノグラフについてお話しをいたします。

お客様も、スポーツなどで使用する、ストップウォッチはご存知かと存じますがいかがでしょうか。
この機能を、お時計に組み込んだものが、【クロノグラフ】と呼ばれています。
また、お時計の機械の種類では、【複雑機構】の一種とされており、この機能が備わったものは、
比較的高価となることが殆どでございます。

クロノグラフ(Chrono graph)は、ギリシャ語で時を表す【Chronos】と、記入する、記録する、
などを表す【graphos】を組み合わせた言葉で、時を記録する機械を意味します。
お時計に使われる似たような言葉で、【クロノメーター】がございますが、こちらは非常に正確な、
時刻を表す言葉で、現在はスイスの精度認定試験に合格したお時計がこのように呼ばれています。
正確で安全な航海に不可欠だった、船舶用の時計【マリンクロノメーター】などもこの一つです。
クロノグラフの元となる、ストップウォッチは、18世紀ごろから開発が始まったと言われています。
それも、内科医が心拍数を計るためや、フランス国王の趣味である競馬のタイムを記録するため、
惑星が望遠鏡のレンズを横切る正確な時刻を確かめるためなど、さまざまな経緯があるようでございます。
その後、スプリットセカンドと呼ばれる、2本の秒針が重なってスタートし、ボタン操作にて1本の、
針だけを止めることで、途中経過時間(スプリットタイム)や他の競技者のタイムを計ることができる、
機能が開発されるなど、飛躍的な進化を遂げていきます。
現在でも日々、高精度、高機能のクロノグラフが開発されており、今後も技術の発展が期待できます。

※最後に1点、注意点がございます。
クロノグラフはお時計に動作に負担がかかる機能であり、作動させたままでご使用いただきますと、
ゼンマイの持続時間が短くなりましたり、精度(正確さ)に影響が出る場合もございます。
そのため、必要な時以外のご使用はお勧めいたししません。
(電池式のクロノグラフにつきましても、連続した作動は、電池の消耗を早めます。)
以上でございます。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

※簡易研磨仕上げ無料サービスは、4月30日まで受付をしています。
以前ご使用なさっていて、現在は保管されているお時計や、ご友人やご家族のお時計にも適応できます。
是非この機会に、修理、メンテナンスをご検討くださいますよう、お願い申し上げます。

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3月中旬にかけて、しだいに外気温が高くなる予報が出ていますが、
昼夜の寒暖差はございますので、暖かくしていただき、引き続きご自愛ください。

時計修理工房 近藤

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