第184号:重なる回数

件名 :第184号 :重なる回数
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。

今夜のお便りを差し上げます。

お客様、お時計の短針と長針は、1日何回重なるか、ご存じでしょうか。
先日、友人から唐突に質問されたこの一言に、私は深く考えずに24回と答えました。
正解は、22回でございます。
なぜなら、11時台は短針の方が長針よりも早く12時に到達する為、11時台は重なりません。
1時台に重なるのは1時5分頃、2時台には10分付近で長針が短針を追い越すことになります。
徐々にタイミングが遅れて行き、ついに11時台には合わなくなってしまう、しかし12時にはピタリと合う。
何かの物語を見ているような感覚にすらなり、お時計の魅力をまた1つ見つけられた気がいたします。
さて本日は、お時計の針の不具合につきまして、お話しをさせていただきます。

お時計を長年ご愛用いただきますと、針の袴(ハカマ)と呼ばれる、歯車の軸にテンションをかけている部分が
経年的な劣化により弱くなることで、針が緩んでしまいましたり、外れてしまう事例がございます。
※その他、スポーツや事故などの振動や遠心力により、上記の不具合が発生することもございます。
一度緩くなってしまったは針は自然には回復しませんので、ハカマの修正を行った上で、再取り付けが必要です。
状態によりましては修正が出来ず、交換が必要になることもあるため、弊社では個々に確認を実施しています。
針の部品は現在メーカーより供給数が少なく、入荷困難なモデルが多く、入荷できかねることもございます。
しかし弊社では、直接本国より取り寄せる試みを行いましたり、他モデルの針を応用しての修理などにも、
積極的に取り組み、ご提案をしています。

針には夜光塗料が塗られていることがございますが、光らなくなりましたり、剥がれ落ちることもございます。
そのような時には、一旦現在の塗料を剥がした上で再塗布するご提案も可能でございますので、お困りの際は、
是非、ご案内させていただきたく存じます。
しかし、長くご愛用なさっているお時計の場合、経年変化により、お色が変わっている場合も考えられます。
そのような場合は、多少の色ズレが生じますので、その都度ご相談させていただきながら作業を進めます。
以前はトリチウムと呼ばれる物質を利用した夜光が主流でございましたが、現在はスーパールミノバという、
蓄光塗料が使用されていることが多く、物質が異なるためにお色についても少々異なる場合がございます。
今後弊社では、経年変化した夜光のお色がご提案できるように更なる技術改良に努め、塗り直した針の色が、
文字盤などに塗布されている塗料の色合いと相違のないご案内ができるように、試行錯誤してまいります。
ご案内が可能になりました日には、またメールマガジンにてお知らせさせていただけますと幸いです。
針の不具合につきましては一通り、修理のご案内で可能かと存じますので、些細な不具合でございましても、
ご相談いただけましたら、お答えさせていただきます。
以上でございます。

最後まで、ご覧くださり、誠にありがとうございました。

夜の12時に針が重なり、カレンダー(日付)が変わる付近は、複数の歯車が噛み合っています。
そのタイミングで、カレンダーの早送りを行いますと破損する恐れがございますので、こ注意ください。
(夜8時から、翌朝3時頃までは、早送りをお控えくださいますよう、お願い申し上げます)

※簡易研磨仕上げ無料サービスは、4月30日まで受付をしています。
以前ご使用なさっていて、現在は保管されているお時計や、ご友人やご家族のお時計にも適応できます。
是非この機会に、修理、メンテナンスをご検討くださいますよう、お願い申し上げます。
【簡易研磨仕上げ(無料サービス)の詳細】


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お客様、近頃花粉が多く舞っていますが、お身体に影響はございませんでしたか。
花粉は、目、鼻、皮膚などのアレルギーと関連があり、かゆみや鼻水などが発生いたします。
ウイルス同様マスクなどで対策をいただき、ご自愛くださいますよう、お願い申し上げます。
時計修理工房 近藤

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