第177号:ブレスレットの破損。

件名 :第177号:ブレスレットの破損。
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
いつもメールマガジンに目を通してくださり、誠にありがとうございます。
今夜のお便りを差し上げます。


お客様、近頃、何かが破損するさまをご覧なさいましたでしょうか。

身の回りにあるもののうち、半永久的にご使用できるものは僅かで、
数年、数十年で寿命を迎えるものがほとんどでございます。

また、良い状態を維持なさるためには、相応のメンテナンスが必要になるかと存じます。

身近な物ですと、お車や、お時計、ご自宅や、お洋服、ご趣味で使用する道具などが挙げられます。

思い入れが深いものや、同じものが手に入らない特別なお品は、買い換えることができませんので、
修理やメンテナンスをしながらご使用いただくと存じます。

ものを大切にするということは、誰にでもできますが、強いお気持ちがございませんと、継続は困難です。

過去にお時計のメンテナンスをご依頼いただいたお客様はそのお気持ちがお有りと存じます。
是非これからもそのお気持ちを大切にしていただけますと幸いです。


さて本日は、ベルト及び、ブレスレットの破損についてお話しをいたします。

お時計のベルトは、革、金属、ウレタン、ラバー、布、木材など、さまざまな素材がございます。
しかし、どちらも永久的な強度は無く、いずれは傷み、不具合が生じてしまうかと存じます。
お客様が近頃ご愛用なさっているお時計は、どちらに該当なさいますか。

【革ベルト】
革ベルトの場合、毎日ご使用なさることを前提に申し上げますと、早くて1年、長くても5年前後で、
縫い目がほつれたり、肌と接触する部分などが、割れるなどの症状により、強度が低下し、
お取り替えの時期を迎えます。

【金属ベルト】
金属ブレスレットの場合は、早くて5年、長くても15年前後でコマどうしを繋ぐピンや、パイプが、
摩耗することで、全体的にガタ付きが発生いたします。
その結果、コマが分離したり、ピンが折れてベルトが切断するなどの症状が発生いたします。
(パイプとは、ピンを固定するためにテンションをかけている部品でございます。)

【ウレタン、ラバー】
ウレタンや、ラバー素材のベルトにつきましては、3年から5年前後で、経年的な劣化により、
素材が、硬化してしまうことで、亀裂が入りましたり、脆くなることで、分離する症状が発生いたします。

【布】
布のベルトにつきましては、先端部のほつれや、バックルの棒(つく棒)を通す穴が広がることで、
正常に装着ができなくなることがございます。

【木材】
木材のブレスレットにつきましては、空気中の湿気などを吸い、乾燥による乾きを繰り返すことで、
徐々に劣化を起こし、素材が割れる場合がございます。

その他、セラミックや、超硬合金(タングステン)などの素材もございます。

こちらは素材自体の耐久性はございますが、コマを繋ぐピンなどは金属製となっていることが多く、
ピンが摩耗して、ガタ付きを起こし、使用できなくなるケースがほとんどでございます。

いずれの素材のベルト、ブレスレットでも長くて15年前後で寿命を迎えることがございます。
本体を腕に固定する重要な役割の部品でございますので、不具合は見過ごせません。

ケースとベルトを繋ぐバネ棒は劣化して傷んでいたり、長らくの使用で変形などをしていないか、
ブレスレットのコマを繋ぐピン及びパイプは摩耗して、側面の穴から飛び出してきていないか。

また、亀裂や、穴の広がりがないか、今一度ご確認をくださいますようお願い申し上げます。

以上でございます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

もしも不具合が見受けられる場合は、バネ棒やピンの交換や、緩みの修正、ベルトの交換など、
ご提案が可能でございますので、お気軽にお問い合わせください。


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今週は、少し暖かい日もございましたが、週末には寒波が到来する予報でございます。
お出かけをなさる場合は、普段に増して防寒対策をしていただき、
ご自愛くださいますようお願いいたします。

時計修理工房 近藤

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