第47号:自動巻き(巻き上げ効率のお話)

件名 :第47号:自動巻き
こんばんは、時計修理工房の近藤でございます。
今夜のお便りを差し上げます。


お客様、自動巻きのお時計をお使いになることはございますか。


本日は自動巻きのお時計についてお話を致します。
宜しくお願いします。


自動巻き(オートマチック)とは、
その名の通り、自動でゼンマイを巻き上げる機構が備わったお時計で、
腕を動かす動作で、ローターと呼ばれる錘りが回りゼンマイを巻き上げます。


しかし、自動巻き機能のゼンマイを巻き上げる性能は、
リューズ(時刻操作を行うツマミ)を使用して巻き上げる事に比べますと、微力でございます。


その為、自動巻きの機能だけでゼンマイを巻き上げておりますと、
しっかりゼンマイが巻かれない事で、機械の動作に必要な動力を生み出せず、
【遅れ】や【一時的な動作の停止】が発生してしまいます。


詳しくご説明いたします。


多くのお時計はゼンマイを最大まで巻き上げた際の持続時間(パワーリザーブ)は、
40時間~48時間でございます。


金曜日の夜お時計を外されて、【土曜日】【日曜日】お時計を使用されず
【月曜日】再度お時計を使用される場合は、動作が停止しているかと存じます。


この時、【時刻を合わせて】→【腕に装着】これだけですと、ゼンマイが十分に巻かれておらず、
先ほど申し上げましたように【遅れ】や【一時的な動作の停止】が発生する場合があります。


お時計が停止してから、再度使用される時には、
【時刻を合わせ】→【リューズを使用してゼンマイを巻き上げ】→【腕に装着】をお勧め致します。
リューズを使用しますと、ゼンマイを十分に巻き上げることができますので、
お時計が本来の精度(正確さ)で時を刻む動力が保持できます。


自動巻きのお時計はモデルにもよりますが、
リューズを使用して50回~70回(リューズの回転数)巻き上げて頂きますと、
ゼンマイが最大まで巻き上がります。


お時計が停止してから再度使用される際は、
最低でも30回~40回はリューズを使用して巻き上げて頂きたく存じます。




ゼンマイは100%巻き上げられている時と、
10%巻き上げられている時では、生み出す動力は異なります。


ゼンマイの構造上、巻き上げが10%の時でも動作をするように設計されておりますが、
本来の性能を発揮できる動力ではございません…


自動巻き機能を過信されず、あくまでゼンマイが巻き上げられた状態を保持する機能とお考え頂き、
うまくお付き合い頂ければと存じます。


以上でございます。




「最近ゼンマイの持続時間が急に短くなって、夜外したら朝には止まっている。」
などの症状で多くのお問い合わせ頂きます。


お時計内部の機械油が劣化し、減少してくることで、
-【自動巻きの効率が低下してしまう】
-【ゼンマイの巻き上げが0%になる前に、劣化した機械油の負荷で停止している】
この2つの原因のことがほとんどでございます。


心当たりがある場合はメンテナンスの時期が迫っているかもしれません。
よろしければ点検、メンテナンスの見積もりだけでもさせて頂きたく存じます。




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雨上がりに気温が上昇致しますと、湿気が増し息苦しくなります…
夏本番、暑さも本番となる7月後半~8月、水分補給を欠かさずご自愛の程お願い申し上げます。




時計修理工房 近藤

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