第384号:腕時計が高騰する理由。

件名 :第384号:腕時計が高騰する理由。

お客様、近ごろまた、値上がりの知らせを受けられませんでしたか?
食品や日用品、公共料金に至るまで、気がつけば「またか」と気づく場面が増えているように感じます。
以前よりも穏やかになったものの、物価や人件費の高騰は、波のように広がる傾向がございます。
一つの価格改定が、時間差で別の分野へ影響していく様子は、私たちの暮らしの中でも実感できます。
いっぽう日本ではガソリンの価格が一時的に下がるなど、少しほっとする話題も聞かれるようになりました。
とはいえ、全体として見れば、日常の負担感が大きく変わったとまでは申せません。
自家用車を車検の見積もりに出したら、2年前より少し値上がりしておりまして
「そりゃそうだよな…」と納得をした修理工房の近藤でございます。

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■本日は、腕時計が高騰する理由についてお話しをさせていただきます。
お時計がお好きな方でしたら、店頭でご覧いただいたり、インターネットを通じて情報を集められたりと、
何らかのアンテナを向けられていると想像しますが、現在お時計の価格が値上がりしている状況でございます。
これにはいくつか理由がございますので、その中から5つご紹介をさせていただきます。

【1】需要と供給のバランスの変化。
一部のブランドでは、購入を希望される方が増えることで、「需要が供給を大きく上回っている」状況です。
その中でも特に人気のモデルですと、正規店では常に品薄で、希少性により中古相場を押し上げています。

【2】原材料費と生産コストの上昇。
最近話題になっておりますが、金やプラチナなどの貴金属の価格が上昇傾向にあり、コストが増えています。
高級腕時計の中には、金無垢や、コンビのモデルもございますので、これを反映して高くなっています。
また、技工士の高齢化や、人手不足により時計の製造や組み立てなどにかかる人件費も高騰しているため、
製造コストが全体的に高くなっていると、各ブランドと関わる方より教わりました。

【3】為替変動と関税の影響。
海外ブランドのお時計の多くが、ドルやスイスフランで価格設定されているため、円安の為替変動が、
日本国内の価格を押し上げております。
また、アメリカなどでは、輸入関税の引き上げが報じられており、これが小売価格にも波及している例もあります。

【4】ブランド戦略と物価高。
現在、世界的な物価の上昇の影響を受け、ブランド側が利益率を維持したり、向上させるために、
販売価格の見直しをする動きがございます。
高級腕時計が、ステータス性や、ブランド力で価格にプレミアムをつける傾向があり、
これが全体の価格水準を底上げしているのではないかと考えております。

【5】中古市場の影響。
人気のモデルは中古市場での価格も活性化しており、それが新品市場にも影響を与える場合がございます。
特に投資目的での購入が増えますと、中古品の取引価格が上昇しています。
この機会に各ブランドの年間の値上げ率を確認したところ、おおよそ1年で5〜7%ほど上昇傾向で、
過去5年でみますと20〜50%上昇したブランドもございました。
先ほど申し上げました、金やプラチナで作られているお時計は、これ以上に価格が見直しされています。
過去20年の動向を見る限りは、上がった定価が下がったことはございませんので、基本的にはこれからも、
じわじわと値上げされていくことが想像できます。
私近藤にも憧れている腕時計は、ひとつやふたつはございますが、高騰により雲の上の存在になってしまい、
頑張っても手が届かなくなるのは、少しだけ悲しい思いでございます。
弊社は、お客様が今ご愛用のお時計を大切になさるお気持ちの方が、よっぽど重要で価値があると考えております。
以上でございます。

最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。

【近藤のひとこと】
国内新品のお時計を2割引で販売する取り組みに関しては、次々とご相談を頂いておりまして、
今週は、新たにお取り寄せをご依頼いただきました、SEIKOのお時計を納品いたしました。
誠にありがとうございました。
価格が高騰する腕時計ではございますが、少しでも手にして頂きやすい価格でご案内できますと幸いです。
もし現在、ご購入を検討なさっているお時計があれば、以下のフォームからお知らせいただけますと幸いです。
正式な型番をご存知でなくても、このブランドの、こういう色、形のもの、というご要望にも応じます。

これまでお納めさせていただいたお時計は以下の通りでございます。
【IWC:IWC358312】
【パネライ:PAM01087】
【SEIKO:SDKV007】

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ものの値段は上がっていくけれども、そういうとき同じようなものがあれば、
安いものが選ばれると思います。そこで、他に換えがないとか、思い入れがあるとか、
そういう立場にあれば、選ばれ続ける理由になるでしょう。腕時計がまさにそうです。
私たち修理工房も、そういう存在でありたいと思いまして、日々精進をしてまいります。
時計修理工房 近藤

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